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米国株:小反落、英国民投票を目前に控え-世論調査は大接戦示唆

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22日の米株式相場は小反落。地合いが不安定な中、欧州連合(EU)離脱の是非を問う23日の英国民投票で残留が決まるかどうかに注目が集まっている。

  前日まで2日連続で上げていたものの、この日は公表された英世論調査の結果を受けて残留するとの楽観的な見方が弱まり、上昇の勢いが失速した。21日にソーラーシティーへの買収を提案したテスラ・モーターズは2年ぶりの大幅安。マクドナルドは3カ月ぶり安値に沈んだ。アナリストの投資判断引き下げを嫌気した。原油相場の下げに伴いエネルギー株は4日ぶりに下落。一方、バイオテクノロジー銘柄が反発し、ヘルスケア株全体も高い。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%安い2085.45ポイントで終了。一時は0.5%上昇する場面もあった。ダウ工業株30種平均は48.90ドル(0.3%)下落し17780.83ドルで終えた。一時は90ドル上昇したが、下げに転じた。ナスダック総合指数は0.2%安。

Trading On The Floor Of The NYSE As U.S. Stocks Rebound From Weekly Slide While Brexit Concern Eases

ニューヨーク証取のトレーダー

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  ジャニー・モンゴメリー・スコットのチーフ投資ストラテジスト、マーク・ルッシニ氏は「市場は今のところ、英国のEU離脱という臆測に縛られている。あすの投票に伴い、幾らか微妙なポジション調整があるとは思うが、特に劇的なものにはならないだろう。大きく上昇するというシナリオは描けない。離脱という結果に終わった場合、リスク資産の保有者が虚を突かれることになる」と述べた。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)ボラティリティ指数(VIX)は一時3.5%低下していたが、英世論調査でEU離脱の懸念が再燃し、ほぼ15%上昇の21.17。約2週間前に2日間で43%上昇して以来の大幅な上げとなった。6月全体では49%上昇しており、このまま月を終えれば過去最大を記録した8月以来の上げとなる。

Brexit Sentiment Steering Stocks

  S&P500種は1年1カ月前に更新した最高値を2.1%下回る水準で終えた。英国が離脱するとの懸念から前週は週間で4月以来の大幅安になったが、残留派の盛り返しで過去2日は上昇していた。ただ、世論調査は大接戦を示唆している。オッズチェッカーが各社の賭け率から算出した指数によれば、EU離脱の確率は約25%。世論調査の結果は賛否がほぼ拮抗(きっこう)している。

  英国民投票が迫っていることに加え、中央銀行の取り組みが説得力を失い、株価のバリュエーションが過去3年の平均を上回り、減益決算が続いていることが株価を圧迫している。S&P500種は2週間前には最高値まであと0.6%に迫っていた。米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長は21、22両日の議会証言を終えた。21日には慎重な姿勢を示し、景気の不透明感を指摘していた。

  国際通貨基金(IMF)は今年の米経済成長率見通しを引き下げた。その上で米金融当局に対し、米経済が利上げに耐えられるかどうか検討する上で、インフレ目標をややオーバーシュートする方向を促した。この日発表された5月の米中古住宅販売件数は約9年ぶりの高水準となり、懸念を弱めた。

  S&P500種の全10セクターのうち、エネルギーが0.6%下げた。先週分の在庫が輸入の急増を受けて予想ほど減少しなかったことが響いた。公益事業や情報技術、工業株も下げた。一方、ヘルスケアは上げた。 

原題:U.S. Stocks Fluctuate With Looming Brexit Vote Too Close to Call(抜粋)

(第2段落と第5段落以降を追加し、更新します.)
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