超長期債が上昇、20年入札結果好感-長期金利2週ぶり高水準から戻す

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  • 新発30年債利回り0.20%まで低下、新発40年債利回りは0.25%
  • 20年入札結果:最低落札価格99円50銭と予想上回る、応札倍率上昇

債券市場では超長期債相場が上昇。この日実施の20年債入札結果が市場予想を上回ったことを好感して買いが優勢となった。30年や40年物の利回り低下が大きくなり、長期金利は2週間ぶり高水準から横ばいまで戻した。

  23日の現物債市場で20年物の156回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)高い0.205%を付けたが、入札後は0.175%に低下した。新発30年物の51回債利回りは5bp低下の0.20%まで下げる場面があった。新発40年物の9回債利回りは3bp低い0.25%を付けている。 長期金利の指標となる新発10年物国債の343回債利回りは一時マイナス0.13%と9日以来の高水準を付けたが、その後は横ばいのマイナス0.145%に戻している。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、20年債入札結果について、「それなりにしっかりだった。英国の欧州連合(EU)離脱・残留の国民投票結果で金利が上昇する雰囲気ではなくなっている。為替動向を背景に緩和期待感もある」と説明した。

20年債入札

  財務省が午後発表した表面利率0.2%の20年利付国債(157回債)の入札結果によると、平均落札利回りは0.218%、最高落札利回りは0.226%と、ともに過去最低を更新。最低落札価格は99円50銭と予想を10銭上回った。小さければ好調なテール(平均と最低落札価格の差)は15銭と前回と同じ。投資家需要を反映する応札倍率は3.61倍と2014年12月以来の高水準となった。

  この日に入札された20年物の157回債利回りは一時0.19%まで買われ、平均落札利回りの 0.218%を下回って推移している。

  SMBC日興証の竹山氏は、「入札への警戒感から午前に相場は弱含んでいた。スワップ金利が上昇し、アセットスワップ絡みで、先物相場はつられて値を下げたもよう」と語った。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比2銭安の152円14銭で取引を開始した。一時は151円91銭と約3週間ぶりの安値を付けたが、20年入札結果発表後には下げ幅を縮め、結局は3銭安の152円13銭で引けた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「残留が決まれば、円債は買ってきた部分の売りが若干出る可能性はあるが、その動きも今週すでに出ているだろう。その後は7月をにらんで追加緩和の有無をみていく相場になる」と述べた。

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