三菱自:今期純損益1450億円の赤字転落予想-燃費不正で特別損失

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三菱自動車は今期(2017年3月期)純損益が1450億円の赤字に転落する見通しを発表した。燃費不正による特別損失が響く。

  発表資料によると、今期の売上高は前期比16%減の1兆9100億円、営業利益が同82%減の250億円と予想した。純損益は前の期が726億円の黒字だった。

  今期は燃費試験の不正行為に伴い、営業利益段階で国内販売減少や点検費用など計500億円の影響が出るほか、特別損失で顧客への迷惑料として500億円、軽自動車の供給先の日産自動車や販売会社、サプライヤーへの補償、水島製作所の一時帰休費用など1000億円の計1500億円を計上する。前期は特別損失に燃費試験関連として191億円を計上していた。

  今期業績予想の為替前提は、対ドルで106円、対ユーロで123円などとした。今期の小売り販売計画は前期比8.2%減の96万2000台で、このうち燃費不正のあった日本は41%減の6万台、欧州が9.2%減の18万7000台、アジアは2.8%増の33万1000台。

  三菱自の黒井義博常務(経営企画本部長)は発表会見で、燃費不正関連費用について、幅広く見積もっており、これ以上の発生はないと話した。また、影響は一過性として、設備投資や研究開発の見直しは考えていないという。部品メーカーへの補償については、7月早々に説明の場を設けるとし、計上した費用は現時点で合意したものでないと説明した。

  野田浩常務(経理本部長)は軽自動車をつくる岡山県の水島製作所の今期生産について、前期の30万9000台に対し、16万台弱になる見通しを示した。愛知県の岡崎工場の今期生産は前期と同レベルになるという。

  三菱自はアジアで来年4月にインドネシアの新工場を稼働するほか、政府の自動車産業育成政策への参加が承認されているフィリピンでは生産ラインの増設を発表している。

  益子修会長はこれまでに、燃費不正に関する費用を来期に持ち越さない方針を示していた。

(第5、6段落に発表会見での説明を追加.)
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