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原油価格下落の中、石油各社がコスト削減の取り組みで協力-北海地域

  • 原油価格下落で節約のため新たな形で協力
  • 北海で操業する掘削各社は予備の部品や機器を共用

ここ数十年で最も深刻な石油業界の低迷を背景に、各社はこれまで不可能と考えられていた方法で協力している。

  この世界的な取り組みにおいて、最も開発コストの高い石油生産地帯の一つが先駆的役割を果たそうとしている。英・オランダ系ロイヤル・ダッチ・シェルの英国・アイルランド担当バイスプレジデント、ポール・グッドフェロー氏によれば、北海で操業している複数の企業が5月に予備の部品と機器の共用を開始したほか、作業を迅速化しコストを削減するため、油井の掘削方法についての計画さえも共有しつつある。

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  これは、原油価格が1バレル=100ドルを維持する限りコストは問題にはならなかった石油ブームの時期と比べると大きな変化だ。各社は無駄なコストを切り詰めることにより50ドル近辺の価格水準に適応することに重点を置いているが、価格が回復する中で、低コストを維持することによって向こう数年間に収益性を向上させることも目指している。

  天然ガス供給会社セントリカの英国・オランダ担当シニアバイスプレジデント、コレット・コーエン氏は「原油・ガス価格が高水準の局面では、われわれは特に今のように切迫してコストに重点を置いてはいなかった。今ではコストは日々の課題であり、どうしたらこれまでよりうまく操業できるか、どうしたらコストを削減できるかを考えている」と説明。ただ、価格回復局面でこうした状況を維持するのは「非常に難しい」と述べた。

  各社は支出を削減することにより原油価格下落に対応し、2020年までに総額で最大1兆ドル(約104兆円)を削減する可能性がある。コンサルタント会社ウッド・マッケンジーのプリンシパルアナリスト、マルコム・ディクソン氏は、石油業界は全体でコストを10-15%削減しているが、英国ではこれらの削減分の約75%がリグ(掘削装置)レンタル料などに関連していると指摘。これらは通常、原油価格が上昇すれば値上がりすると語る。

  シェルが北海で主導する取り組みは、こうした状況を避けることを目指している。

原題:Oil Bust Pushes Producers Together to Make Cost Cutting Count(抜粋)

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