英国、アジア諸国との貿易交渉で苦境に立たされる恐れ-EU離脱なら

  • アジア各国との貿易協定締結に向け英国は交渉を迫られる
  • 「貿易相手国からその弱みにつけ込まれる」とシドニー大准教授

英国の国民投票で欧州連合(EU)離脱が決まれば、同国はニュージーランドやインドをはじめとする重要なアジア市場へのアクセスを再び確保する上で、厳しい状況に置かれる恐れがある。

  アジアは世界の経済成長の3分の2を担い、同地域との通商関係は英国にとって不可欠だ。ボリス・ジョンソン前ロンドン市長ら一部の政治家は、離脱が決定した場合に英国はEUから独立した立場を利用して、より有利な合意に向けて交渉できると主張しているが、アジア各国政府は英国が新たな貿易協定を必要としていることを好機と捉える可能性が高い。

  EUの前身である欧州経済共同体(EEC)に40年以上前に加盟した英国には、合意をまとめるベテランの交渉担当者も不在だ。

  国際貿易論が専門のシドニー大学のマーク・メラトス准教授は「英国が新たな合意に向け必死で交渉に臨むことは誰でも分かるため、交渉では非常に弱い立場になる。交渉するどの貿易相手国もその弱みにつけ込むだろう」と解説した。

  現時点でアジアが英国を必要としている以上に英国はアジアを必要としている。英政府統計局(ONS)によると、英国の昨年の輸出先ではアジアが16.3%を占めるが、英国はどのアジア主要国との間でも2国間貿易で上位10位圏内にランクインしていない。

原題:Brexit Could Leave U.K. Struggling to Match Access to Asia (1)(抜粋)

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