鉄鉱石ブーム後の需給調整、「さらに10年かかる」-BHPのCEO

  • 価格はファンダメンタルズに基づき「より現実的な」水準に:CEO
  • 鉄鉱石価格は3年連続で下落後、今年に入って上昇

世界最大の鉱山会社、オーストラリア・英系BHPビリトンのアンドルー・マッケンジー最高経営責任者(CEO)は、鉄鉱石市場の需給が均衡するには他の商品よりも長い期間を要するとの見通しを示した。ブーム後の過剰供給が吸収されるまでには何年かかかる可能性があるためと説明した。同CEOはヘッジファンド投資家らに対し、BHPの生産コストの低さを強調した。

  マッケンジーCEOは20日、ニューヨークでの講演後、「原油や銅など一部の商品ではグレードなどの低下による自然減が見られる」と指摘。「需給が再均衡するのに最も長い期間がかかる市場の一つは鉄鉱石市場だ」と述べた。

  BHPや競合するリオ・ティント・グループ、フォーテスキュー・メタルズ・グループなどの低コスト鉱山会社が増産する一方、中国の経済成長が冷え込んだことから供給過剰が膨らみ、鉄鉱石価格は2015年まで3年連続で下落した。中国での投機熱が高まる中、今年に入って数カ月は予想外に値上がりしたが、再び下落に転じた。マッケンジーCEOは3月に、BHPが生産する他の原材料と比較して鉄鉱石に対し、より弱気な姿勢を示していた。

  マッケンジーCEOは聴衆の質問に答え、「今はファンダメンタルズ(需給関係)に基づいたより現実的な価格に落ち着いていると言えるだろう。ブームがかなり長期にわたって続いていた。私の見方では、調整にはさらに10年かかる可能性がある」と述べた。

原題:BHP CEO Says Iron to Take Longer to Balance Than Oil, Copper (2)(抜粋)

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