独仏首脳、英離脱決定後の青写真を準備せず-詳細合意できずと関係者

  • 英国のEU離脱にどう反応するかを独仏首脳は今年折りに触れて協議
  • 独仏の立場の違いを英国の離脱が際立たせる危険もある

ドイツのメルケル首相とフランスのオランド大統領が英国の欧州連合(EU)離脱決定時に欧州のマスタープラン(基本計画)を提示すると期待するなら、それはしない方がよい。

  ドイツおよびフランス政府の事情に詳しい複数の関係者によれば、独仏首脳は英国のEU離脱が決まった場合、EUの結束を誇示する用意はあるが、共通の目標と価値観を再表明する程度にとどまる可能性が高い。

  政府高官の1人が匿名を条件に語ったところでは、英国離脱の可能性にEUが備えているとの表明が過去数日の間に繰り返されたにもかかわらず、国民投票翌日の24日に公表が準備されている詳細なプログラムというものは存在しない。別の関係者によると、ブループリント(詳細な計画)も引き出しの中に用意されておらず、他のEU加盟国がいかなる場合も独仏の統合の概念に同意する保証はないと3番目の関係者は述べた。

  複数の当局者によれば、欧州統合の推進力である2大国の立場の違いを英国の離脱が際立たせる危険がある。事情に詳しい関係者2人によると、英国のEU離脱にどう反応するかをめぐり、独仏首脳は今年折りに触れて協議してきたが、詳細な戦略について合意に至っていない。リスク共有の拡大でユーロ圏の強化を推進する反応をオランド大統領が支持しているのに対し、EU全体としての反応が望ましいと考えるドイツはこれに反対する立場だ。

  イタリアのレッタ前首相は電話取材に対し、「ドイツが取り組む優先課題は難民、フランスは経済であり、同じではない」と指摘。こうした違いは、来年秋のドイツ総選挙までEU統合を再構築する共通の努力に大きな進展が見られないリスクを高めることになると語った。

原題:Merkel-Hollande Brexit Plan Said to Amount to Statement of Unity(抜粋)

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