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不動産投信や先進国のヘッジ外債が人気:ニッセイアセット・赤林社長

  • 顧客から求められるのはリスクを抑えて確実なリターン-赤林氏
  • 英国EU離脱なら1ドル=100円割れも、米利上げ遠のくとの見方

ニッセイアセットマネジメントによると、日本銀行や欧州中央銀行(ECB)によるマイナス金利政策で、大半の国債利回りがマイナス圏に沈む中、代替商品として国内では不動産投資信託、海外では為替ヘッジ付き先進国国債の人気が高いという。

tomiji akabayashi

Tomiji Akabayashi.

Source: Nissay Asset Management Corp.

  赤林富二代表取締役社長は、20日のインタビューで、今後の投資先に関して、「顧客から求められるのはリスクを抑えて、確実なリターンが出るようなフィックストインカムの代替的なもの」と話した。「国内投資信託市場では不動産投資信託(REIT)が人気になっている」と述べた。

  日銀が物価目標2%を達成するため、異次元緩和を2013年4月に導入して以降、東証リート指数は20%超の上昇率に達している。4月には年初来高値を付けた。

  赤林氏は、投資収益の向上を目指して、投資先の多様化は必至と述べた。機関投資家向け国際分散投資については、「日本、米国、独、英国、カナダ、オーストラリアの六つの国債に為替ヘッジしながら投資する商品」を挙げた。通貨ごとのヘッジコスト、各国国債のインカム収益の水準や、時間の経過とともに保有債券の残存年数が短期化して金利が低下する「ロールダウン効果」の高いところを見ながら投資先・年限を変えていると説明した。

東証REIT指数と新発10年債利回りの推移

Bloomberg

  ドル・円相場について、赤林氏は、「米金利が上がる想定を置くと、ドルは少し高くなる見込み。年末までに1ドル=110円方向にやや戻す」と予想。為替相場は、23日の英国の欧州連合(EU)残留・離脱をめぐる国民投票によって見通しが大きく変わるとも指摘。「残留シナリオとした場合、12月末までのレンジは1ドル=100円から115円程度」を想定している。

  一方、「離脱になれば円高方向に行くだろう。100円割れもあると思う」と予想。「米国景気にも影響があるので利上げが遠のく可能性もある。従ってドルの戻りのスピードも遅くなるだろう」と述べた。

  赤林氏は、英国がEU離脱となった場合、「資金は日米など安全な国に向かうだろう。離脱が決定すれば、一番影響を受けるのは英国。次にEU。その次にEUと経済関係が強い欧州周辺国。影響度が少ないのは米国・日本になる。日米の不動産など実物資産に向かう可能性もあるのではないか」と述べた。

  ニッセイアセットマネジメントは日本生命保険傘下の資産運用会社で、今年3月末時点で投資顧問資産残高4兆2914億円程度、投資信託純資産残高5兆5594億円程度。投資顧問業協会が公表する私的年金ランキングでは業界1位。日本生命は昨年11月に、私募リート組成に向けた運用会社ニッセイリアルティマネジメントを設立、年金など機関投資家向けにマーケティングを始めている。8月にもファンドを立ち上げる予定。

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