米国株:小幅続伸、エネルギーやハイテク株がけん引-英投票控え

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21日の米株式相場は小幅続伸。エネルギー銘柄やハイテク株がけん引役となった。欧州連合(EU)からの離脱を問う23日の英国民投票では、残留という結果になるとの観測が強まっている。

  株式相場はもみ合った後に上昇。原油相場は下げたものの、石油・天然ガス銘柄は3日続伸。マイクロソフトとアップルがハイテク株の上げを主導した。一方、バイオテクノロジー銘柄は下落し、ヘルスケア株全体を押し下げた。ドルが5日ぶりに上昇し商品価格を圧迫したため、素材株も安い。

  S&P500種株価指数は前日比0.3%高い2088.90ポイントで終了。ダウ工業株30種平均は24.86ドル(0.1%)上昇し17829.73ドルで終えた。ナスダック総合指数も0.1%上昇。

  ロバート・W・ベアードの機関投資家担当株式セールス・トレーダー、マイケル・アントネッリ氏は「ギリシャ情勢のようになっている。EU離脱をめぐる世論調査が発表されるたびに、それに合わせて市場が小刻みに変動する」と指摘。「投票まで何も起こらないだろう。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長がこの日、議会で証言したが、わたしが話した人たちからの扱いや関心は薄かった」と述べた。

  イエレン議長は証言で、金融政策当局は米経済が改善の明確な兆しをいつ見せるかではなく、見せるかどうかを注意して見守っていると述べ、1週間足らず前に示した見通しを微妙に修正した。「ここ数年見られる生産性の緩慢な伸びが今後も続く可能性があるとの一部著名エコノミストの見方を排除することはできない」と述べた一方、中国の成長をめぐる不確実性や23日の英国民投票など、米経済への脅威となり得る海外要因をいくつか挙げた。

  ソーンバーグ・インベストメント・マネジメントの株式トレーディング責任者、トーマス・ガルシア氏は「ハト派的なトーンのように聞こえる。現時点で、議長が利上げを実施すると誰も考えていないと思う。投資家は英国民投票を前に大きくは動かないだろう。イエレン議長も投票を控えて発言に気を使っているようだ」と話した。

  ライノ・トレーディング・パートナーズ(ニューヨーク)のチーフストラテジスト、マイケル・ブロック氏は「世論調査の結果が効いており、誰もが先週のネガティブな見方を一掃しつつある。ソロス氏がポンドは20%余り急落すると警告したため、市場参加者はポンドを引き続き売り持ちにしようとしては痛手を被っている。機能不全に陥っており、ファンダメンタルズに基づいた確信的な動きはあまりない」と述べた。

  S&P500種の全10セクターのうち、エネルギーと情報技術、電気通信サービスの上げが目立った。一方、素材やヘルスケア、一般消費財・サービスは軟調。

原題:U.S. Stocks Edge Higher Amid Energy, Tech Gains Before U.K. Vote(抜粋)

(第5段落以降を追加し、更新します.)
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