米コムキャストCEOが待ち望むリオ五輪-新技術で競合をけん制へ

  • ブラックボックス「X1」でアップルやアマゾンに対抗
  • 音声操作のリモコンを備え、競技や選手、国・地域別の検索可能に

コムキャスト傘下のNBCはテレビ、またはオンラインでリオデジャネイロ夏季五輪の全イベントを生中継する計画だ。250日にわたって1日24時間見続けるのに相当する番組編成となり、大のスポーツファンでも観戦し切れない規模となる。

  コムキャストのブライアン・ロバーツ最高経営責任者(CEO)が待ち望んでいたシナリオはまさにこれだ。ロバーツ氏はコムキャストがケーブルテレビの顧客のために開発してきたツールをリオ五輪でフル活用する考え。これが顧客の生活に欠かせないものとなり、解約を思いとどまらせる役割を果たすと同氏は期待している。

コムキャストのブライアン・ロバーツ氏

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  コムキャストの解決策は、音声操作のリモコンを持つブラックボックス「X1」と呼ばれる技術にある。同社は米アップルアマゾン・ドット・コムのデジタルアシスタントと競うことを想定している。コムキャストの契約者は、この技術を使ってリオ五輪の競技やアスリート、国・地域別に検索できるほか、米国人選手が金メダルを獲得しそうであればアラートを受け、リモコンに向かって話すことで操作することもできる。動画コンテンツの充実でテレビとオンラインの間にあった壁が崩れる中、テレビかオンラインで観戦したいものを見つけやすくすることが狙いだ。

  X1は、2240万人に上るコムキャストのケーブルテレビ加入者からネットフリックスやフールー(Hulu)などのオンラインの別の選択肢に流れないようにする戦略の中心だ。ロバーツCEO(56)はフィラデルフィア市内にあるコムキャスト本社から取材に応じ、同社の顧客にとって「リオ五輪は個別化され、個人に合わせたものとなり、いずれの機器でも視聴できることになる」と説明。「これがテレビの未来だ」と付け加えた。

X1の視聴画面

コムキャスト

原題:Comcast CEO Prepares His Netflix Killer for an Olympics Showcase(抜粋)

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