米テスラ・モーターズ:中国での生産拠点、上海が最有力-関係者

  • テスラと金橋集団はプロジェクトに計90億ドルを投じる可能性
  • 現地生産が可能になれば、テスラは25%の輸入関税を回避できる

米電気自動車(EV)メーカー、テスラ・モーターズの中国での生産拠点の最有力候補として上海が浮上していると、事情に詳しい関係者1人が明らかにした。投資規模は約90億ドル(約9350億円)相当となる可能性があるという。

  交渉が非公開であることを理由に関係者が匿名で語ったところでは、上海政府傘下の上海金橋集団は市内での生産施設の建設について、テスラと拘束力を持たない覚え書きを交わした。関係者によれば、投資額はそれぞれ約300億元(約4740億円)で、金橋は自社負担分として土地を提供する可能性があるという。

  上海の他、蘇州や合肥などの都市がテスラからの投資獲得に積極的だと、関係者は話している。中国での現地生産が可能になれば、テスラは25%の輸入関税を回避できるほか、比亜迪(BYD)や北京汽車集団(BAICグループ)といった中国の同業各社やBMWやアウディなどの高級車ブランドに対する競争力を高められる。

  金橋地域の不動産開発会社、上海金橋輸出加工区開発は上海市場で現地時間21日午前9時34分(日本時間同10時34分)現在、値幅制限いっぱいの10%近く上昇。20日の米株式市場で、テスラ株は前週末比2%高の219.7ドルで終了。今月7日以来の大幅な上昇となった。  

  テスラの広報担当コービ・ブルックリン氏は「噂や臆測」にはコメントしないと指摘。金橋集団に取材を試みたが、応答はなかった。地域を統括する政府機関の上海金橋経済技術開発区にファクスでコメントを求めたが、今のところ回答はない。上海市政府の広報担当者は当事者に確認してもほとんど確証は得られなかったとして、交渉について確認も否定もしなかった。

原題:Tesla Said to Target Shanghai as Front-Runner for Production (1)(抜粋)

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