ドル・円が上昇、日本株続伸で104円台前半-FRB議長証言見極め

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  • 午前には一時103円58銭と16日の14年8月来安値103円55銭に迫る場面
  • FRB議長証言、ドル上がる内容見込みづらい-外為オンライン

21日の東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=104円台前半に水準を切り上げた。午後の取引で日本株が上昇幅を拡大したのに伴い、円売り圧力が掛かった。

  午後3時17分現在のドル・円相場は104円43銭付近。朝方には日経平均株価が反落して始まったのを受けて一時103円58銭と、16日に付けた2014年8月以来の安値103円55銭に迫る場面が見られた。その後日経平均が上昇に転じ、午後の取引で上げ幅を拡大すると、104円45銭までドル高・円安が進んだ。

  外為オンライン情報サービス室の佐藤正和顧問は、ドル・円が先週に付けた安値の103円58銭に接近し、103円台半ばが意識される中で戻っているのは日本株の上昇が背景にあると指摘。この日の米国時間には米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が議会証言を行うが、英EU離脱めぐる国民投票を控えて「リスクを意識した発言になる」とし、「ドルが上がるような内容は見込みづらい」とみる。

一万円札と100円玉

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  ORBと英紙テレグラフの最新世論調査で、EU残留支持が53%、離脱が46%と、残留派の勢力が優勢となってきている。英EU離脱懸念緩和の流れを引き継ぎ、前日の海外市場では欧米株が上昇。ポンドは21日の東京市場で一時1ポンド=1.4726ドルと3週間ぶりの高値を付け、対円では一時1ポンド=153円71銭と、1週間ぶりの水準まで上昇した。

  上田ハーロー外貨保証金事業部の小野直人氏は、「英国懸念の後退がリスク回避の巻き戻しを通じてドル・円の下値を支えるとの期待はある」としながらも、「同時に欧州通貨高・ドル安の流れで上値も抑えられやすい」と指摘。「前日はリスクオフの流れに修正が入ったにもかかわらず、105円台回復を果たせなかった点も上値の重さを感じさせる」と言い、「英国ショックへの不安が再燃すれば、リスク回避の円買いが素直にドル・円を圧迫する」とみる。

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