欧州株:昨年8月以来の大幅上昇-英国民投票の世論調査で残留優勢

20日の欧州株式相場は上昇。3週間にわたる下げ基調の後で買いが殺到、指標のストックス欧州600指数は昨年8月以来の大幅高となった。英国の欧州連合(EU)残留・離脱を問う国民投票に関する最新の世論調査で、残留支持派の優勢が明らかになったことが背景にある。

  ストックス600指数は前週末比3.7%高の337.67で終了。1.4%値上がりした17日の勢いを引き継ぎ、2月以降のどの週間ベースでの上げ幅をも上回る伸びとなった。この日の出来高は30日平均を22%超える水準で、ユーロ圏の株価下落に備えたオプションの費用に連動するVストックス指数は3月以降最大となる10%の低下を記録した。

  西欧市場の主要株価指数も全て上昇。英FTSE100指数は3%上昇したほか、ポンドも急伸した。

  バンク・ジュリアス・グループで調査責任者を務めるクリスチャン・ガティカー氏は、「一定の安堵(あんど)感が現れた金曜日の流れが続いた」とし、「英国のEU離脱の勢いは極めて強かったが、突如瓦解(がかい)した。これは誰にとっても驚きだった。明らかにEU離脱のシナリオに向かっていたが、いまや反転の動きが見られ、より均衡化した。これは投資家の当初の想定と一致する」と語った。

  残留を支持していたジョー・コックス英下院議員の殺害後に実施された調査によると、残留派が勢いを取り戻しつつある。メール・オン・サンデー紙の委託でサーベーションが17-18日に実施した世論調査では残留支持が45%と、離脱支持の42%を上回った。前回のサーベーション調査は離脱派の優勢を示していた。オッズチェッカーのデータによれば、EU離脱の確率は約26%と、コックス議員が殺害される前の44%から低下した。

  個別銘柄では、ドイツの自動車メーカーであるフォルクスワーゲン(VW)の優先株が5.1%上昇。事情に詳しい関係者によると、同社は月内に排ガス不正車50万台の修理や米国でこれらの車の回収を進めるため、100億ドル(約1兆500億円)規模の計画を提出する可能性がある。独製薬会社バイエルは2.7%値上がり。独スポーツ用品メーカーのアディダスは4.1%上昇した。

原題:Europe Shares Jump as Poll Shows U.K. Support Swings to ‘Remain’(抜粋)

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