殺害された環境保護活動家はブラジル最多、商品下落の中-人権団体

  • グローバル・ウィットネスの統計、殺害された活動家数は過去最多
  • ブラジルでの死者数は2014年の29人から72%増加

カトリック教会の司祭ジョセフ・ワーゼンシュタイナー氏は、クリスマスイブに電話を受け、友人の森林保護活動家が死亡したと聞いた時、大きなショックを受けたが、驚きはしなかった。

  「このコミュニティーも対立に巻き込まれている」。ドイツ出身のワーゼンシュタイナー氏は30年余り前にブラジルのアマゾン川流域にあるマラニョン州コドーの外れに移り住んだ。

  国際人権団体グローバル・ウィットネスが20日発表した報告書によれば、コミュニティーのリーダーの1人、アントニオ・イシディオ・ペレイラ氏は昨年、ブラジルで土地や環境を保護しようとして殺害された50人のうちの1人だ。ブラジルは殺害された活動家数が世界で最も多い。商品価格下落によって打撃を受けている同国では、昨年殺害された活動家数が過去最多となった。

  報告書の主執筆者、ビリー・カイト氏は「環境は人権問題の新たな戦場の一つとなっている。活動家に対する暴力行為において、政府と企業の関係者の癒着が増えつつある」と指摘する。

  ブラジル環境・再生可能天然資源院(IBAMA)は質問について司法省に問い合わせるよう述べ、司法省はコメントを控えた。

  グローバル・ウィットネスのリストでは、16カ国で環境保護活動家の殺害が確認されている。死者の分類については独自の調査過程が採用されている。昨年殺害された活動家は185人と、集計が始まった2002年以降で最多。ブラジルでの死者数は14年の29人から72%増加した。

  同団体によれば、鉱業関連の暴力行為はコロンビアやペルー、フィリピンで最も深刻だった。これらの地域では価格下落を補うため企業が生産を増やしている可能性がある。ペルーでは02年以降の死者69人のうち80%が鉱業関連だった。

原題:Brazil Tops Activist Killings List Amid Commodities Price Slump(抜粋)

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