【インサイト】故郷育ちの円ショート、英のEU離脱リスクに直面

シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)のグローバル投資家は為替先物取引で円買い持ち姿勢が優勢なのに比較して、東京金融取引所(TFX)では為替証拠金取引の円の売り持ちの姿勢が際立っている。

  英国の欧州連合(EU)離脱をめぐる国民投票や、7月の米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、潜在的な一層の円高リスクになる可能性がある。

  • TFXでは英国の国民投票を前にポンド買い円売りの建玉が積み上がっている
  • 日英の金利差やポンド安を背景に「逆張り」を狙ったポンド買いと見られる
  • 円高により米ドル買い円売りの建玉も同様に高水準にある
  • 一方、CMEでは避難通貨需要を見込み、「順張り」の円の買い持ちが見られる
  • 国内の超低金利下で運用難が続く中、高金利通貨の買い建玉は増加する傾向にある
  • 豪ドルや南アフリカランドでは、予想外の利下げ等によるクロス通貨売りで、ドル円が下落した局面がある
  • 10日公表の日銀レビュー ではこうした「円高急進時に強制ロスカットの執行を通じ相場変動を増幅させる」リスクを指摘しており、日本銀行の黒田東彦総裁は円高下で為替の動きは注意し留意したいと述べている。
  • 原文の英語記事へのリンク:INSIGHT: Japan Home-Grown Shorts, Brexit Add to Yen Strength (1)

(増島雄樹氏はブルームバーグ・インテリジェンス(BI)の日本担当チーフエコノミスト)

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