原油価格上昇見込む買い越し減少-カナダ山火事による供給懸念後退で

  • 供給が戻る中で原油価格の回復は引き続き「不安定」:ゴールドマン
  • 他地域での供給の減少は既に価格に織り込まれている:リンチ社長

カナダの生産回復が1-6月(上期)としては2009年以降で最大の原油価格上昇に水を差している。

  カナダのアルバータ州で山火事が発生し供給に支障が出たが、その後、同国の生産が増え続ける中、資産運用会社による原油価格上昇を見込む買い越しが減少した。米ゴールドマン・サックス・グループは、途絶していた供給が市場に戻り世界的な供給過剰が続いているため、原油価格の回復は引き続き「不安定」との見方を示す。

  ストラテジック・エナジー・アンド・エコノミック・リサーチ(マサチューセッツ州)のマイケル・リンチ社長は「市場の需給に関する最大のニュースはカナダの生産会社が生産を再開しつつあることだ」と指摘。「他地域での供給の減少がすぐに終了するとは予想していないが、それらは既に価格に織り込まれている」と述べた。

  先月発生した山火事などにより供給過剰が縮小し原油価格は今月9日、10カ月ぶりの高値を付けた。カナダでの生産は回復しているものの、ナイジェリアとリビアでは引き続き供給に支障が出ている。
  
  米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、ヘッジファンドによるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)原油の先物とオプションの買越残高は、14日終了週に4万1980枚減少し19万1489枚となり、昨年7月以降で最大の落ち込みを示した。
  
原題:Oil Rally Runs Out of Steam as Canadian Wildfire Threat Fades(抜粋)

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