英国、EU離脱すればリセッションに陥る恐れ-IMF報告

  • 離脱の影響「マイナスで、著しい」恐れ
  • 経済成長は低下、インフレは上昇する公算大

国際通貨基金(IMF)は欧州連合(EU)残留・離脱を問う英国の国民投票について再度考えを明らかにし、離脱が決まれば同国はリセッション(景気後退)に陥る可能性があると警告した。

  IMFは64ページにわたる報告書を公表。離脱した場合の影響はさまざまな要因に左右されるだろうとしつつ、全体的な評価は「長期的に経済が厳しくなる可能性が高い」と断定した。

  信用ひっ迫の恐れも指摘し、市場の流動性が枯渇して支出や投資が滞る可能性があるとした。英イングランド銀行(中央銀行)ではこれを防ぐべく、国民投票前後に追加的なオペを実施することを決定している。

  報告の中でIMFはEU離脱の影響が「限定的」と「逆境」の2つのシナリオを提示。より厳しい影響が生じる「逆境」シナリオでは今年から経済成長率が急減速し、17年にはマイナス0.8%に落ち込むと予測した。離脱しなかった場合と比べ経済規模は19年までに5.6%小さくなり、失業率は6%に上昇、財政赤字は拡大すると見込む。このため恐らく一段の緊縮政策が必要になるだろうと指摘した。

  この報告は16日に英下院議員が死亡した銃撃事件を受けて、発表が24時間延期されていた。

原題:IMF Revives Recession Warning for U.K. Economy Over Brexit Vote(抜粋)

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