米国債(17日):10年債利回り、12年来の低水準から上昇-1.61%

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17日の米国債市場では10年債利回りが前日に付けた2012年以来の低水準から上昇。英国の欧州連合(EU)離脱の是非をめぐる国民投票のキャンペーンが停止されたことで、安全資産としての米国債の需要が後退した。

  10年債相場は、ここ3週間の上げとしては2月以降で最大となった。一方、独10年債は下落。同債は前日、利回りが初めてマイナスとなっていた。日本の10年債も下落。前日には利回りが過去最低を更新していた。

  オッズチェッカーのブックメーカー調査では17日、英国のEU離脱を予測する比率が40%未満に低下した。16日は44%強だった。イングランド銀行(英中央銀行)は16日、EU離脱となれば英国の経済成長と雇用は打撃を受けると警告した。ジョー・コックス英下院議員(労働党)が銃撃され死亡した事件を受け、国民投票のキャンペーンは16日に続いて17日も停止された。

  TDセキュリティーズのグローバル金利戦略責任者、プリヤ・ミスラ氏は「これは質への逃避を巻き戻す動きだ」と分析。「今週は英国のEU離脱リスクに対する市場の織り込みが焦点だった。キャンペーンが停止されたことから、市場は離脱の可能性が低下したとみている」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.61%。同年債(表面利率1.625%、2026年5月償還)価格は100 5/32。利回りは前日、1.52%と12年8月以来の低水準を付ける場面があった。

  10年債利回りは週間ベースで3週連続低下となった。ブルームバーグのデータによれば、3週間での低下幅は合計で24bp。

  クレディ・アグリコルCIBの金利ストラテジスト、オーランド・グリーン氏は「キャンペーンの停止で英国のEU離脱が一時的に注目材料でなくなり、比較的静かな環境の中で少し揺り戻しの機会が生まれたようだ」と述べた。

  英中銀は16日、国民投票は「英金融市場が直面する目先の最大のリスクだ」と指摘。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は今週の連邦公開市場委員会(FOMC)での金利据え置き決定について、英国民投票を考慮に入れたと述べた。

原題:Treasury Yields Rise From Lowest Since 2012 as Haven Bid Fades(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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