きょうの国内市況(6月17日):株式、債券、為替市場

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●日本株反発、急激円高一服と反動買い、割安感も-輸出、素材中心上げ

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  東京株式相場は反発。日本銀行の政策据え置き後の急激な円高が一服したほか、前日急落の反動、PERからみた割安感などから見直しの買いが入った。業種別上昇率トップの輸送用機器をはじめ、機械や電機など輸出株、ガラス・土石製品や非鉄金属、鉄鋼など素材株が高い。

  TOPIXの終値は前日比9.27ポイント(0.8%)高の1250.83、日経平均株価は165円52銭(1.1%)高の1万5599円66銭。

  りそな銀行の戸田浩司チーフ・ファンド・マネジャーは、「英国民投票がどちらに転ぶか分からず、積極的な投資は手控えられている」と指摘。前日の急落は日本株を買う材料がない点を投機家に見透かされた結果で、「短期の売り方にとってはやりやすい環境だった。ただ、英国民投票が近づくに連れて踏み上げへの警戒が強まり、売りづらくなってくる」とも話した。

  東証1部33業種は輸送用機器、鉱業、ガラス・土石製品、機械、非鉄、鉄鋼、保険、金属製品、その他金融、電機など28業種が上昇。陸運や水産・農林、不動産、食料品、小売の5業種は下落。東証1部の売買高は23億9738万株、売買代金は2兆4745億円。上昇銘柄数は1324、下落は552。

  売買代金上位ではトヨタ自動車、KDDI、富士重工業、三菱自動車、パナソニック、日立製作所、三菱電機、コマツ、日東電工、TOTOが高い。材料銘柄では、業績計画を上方修正した西松屋チェーン、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が目標株価を上げたトクヤマは急伸した。これに対し、NTTや小野薬品工業、村田製作所、JR東海、ペプチドリーム、三菱地所は安く、個別では衛星の打ち上げ先送りで通期計画を下方修正したスカパーJSATホールディングスも売られた。

●債券大幅安、フラット化の反動で超長期債売り-流動性入札後に急落も

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  債券相場は大幅安。前日まで超長期債を中心に買い進まれ、利回り曲線のフラット(平たん)化が急激に進展したことの反動が出た。この日実施の流動性供給入札で、超長期ゾーンの需給の緩みが示されたことも売り材料となった。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は、前日比5銭安の152円68銭で取引を開始した。午後に入って、流動性供給入札の結果が発表されると下げ幅を拡大し、65銭安の152円08銭まで急落。結局は48銭安の152円25銭で終了した。

  バークレイズ証券の押久保直也債券ストラテジストは、「昨日までの行き過ぎたブルフラットニングの修正が起こっている。昨日のオーバーナイトからリスクセンチメントが戻しており、東京時間でも株高となり、こうした流れを後押しした」と話した。「そういう中で、長いところの流動性供給入札が低い応札倍率となったことから、この水準でのニーズが弱いことが確認されたことで、先物主導で売りが優勢だった」と説明した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の343回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.19%で開始した。午後はマイナス0.145%と10日以来の水準まで上昇し、マイナス0.15%に戻している。

  新発20年物の156回債利回りは8bp高い0.175%、新発30年物の51回債利回りは10bp高い0.245%までそれぞれ上昇した。前日は0.09%、0.15%まで下げ、連日で過去最低を更新した。新発40年物の9回債利回りは0.195%で開始し、前日に記録した取引ベースでの最低水準0.20%を下回ったが、その後は0.265%に上昇した。

  財務省が午後発表した流動性供給入札(発行額4000億円)の結果によると、募入最大利回り較差がプラス0.039%、募入平均利回り較差がプラス0.020%となった。今回は残存期間15.5年超から39年未満の国債が対象。投資家需要の強弱を示す応札倍率は1.88倍と、前回同年限入札の2.63倍から低下した。全体では2012年12月の1.34倍以来の低水準だった。

●ドルは104円前半、円高一服も英国民投票警戒-財務相が円高けん制

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  東京外国為替市場では、ドル・円相場が1ドル=104円台で推移した。日本株の反発や麻生太郎財務相の円高けん制発言を受けて、急激な円高が一服。半面、英国の欧州連合(EU)離脱を問う国民投票を来週に控えて、警戒感が円を下支えした。

  午後4時5分現在のドル・円は104円20銭前後。午前に104円83銭までドル高・円安に振れたが、日本株が伸び悩む中、午後には一時104円13銭まで値を切り下げた。

  みずほ証券投資情報部の由井謙二FXストラテジストは、「英国民投票については、襲撃事件などもあり、ますます不透明感が増しており、週末をまたいでポジションを保持するのが困難になっている」と指摘。ドル・円の動きについては、ここまで円高が進んだこともあり、財務相からの口先介入が出てきたこともあって、「一段の円買いを進めづらくなったことも影響しているだろう」と話した。

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