コンテンツにスキップする

資金力ある米ハイテク企業、技術革新を鈍らせる恐れ-OECD報告書

  • 大手企業による新興企業買収は技術革新の促進役を脇に追いやる
  • フェイスブックによるワッツアップ買収に言及

ハイテク企業は純粋に米経済のためになり、長期的成功に不可欠な技術革新をもたらすー。これはシリコンバレーにおける金科玉条とも言うべきものだ。

   経済協力開発機構(OECD)によれば、常にそうだとは言えないという。資金力を持ち地位を確立した大手テクノロジー企業が新興企業を買収して、技術革新を促進するどころか鈍らせている恐れがあるとOECDは指摘する。

もたつく生産性の伸び

]

  OECDは16日発表の米経済に関する報告書で、「企業の合併・買収(M&A)の動きは、一部の業界における市場原理を鈍らせている兆候を示している」と指摘。「これはハイテク業界で特に顕著だ。同業界では財力のある既存企業が有望な新興企業を買収している」と付け加えた。

  報告書はフェイスブックが2014年にモバイルメッセージサービスの新興企業ワッツアップを買収したケースを買収トレンドの一例として挙げ、こうした動きは「市場の技術革新を促進し、既存企業に対抗する上で重要な役割を果たす業績好調な新興企業を脇に追いやる傾向がある」と分析した。

  OECDが問題視する業界として挙げているのはハイテク業界だけではなく、小売りと医薬品業界も「業界再編が特に顕著だ」としている。

原題:Rich U.S. High-Tech Firms May Be Blunting Innovation, OECD Says(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE