「愚かしい者」に売りつけろ、債券市場が興じる危ない椅子取りゲーム

  • 世界の国債相場の年初来リターン、少なくとも1995年以降で最高
  • 「火遊び同然だ」ともTDセキュリティーズのゴールドバーグ氏

今の債券市場で利益を上げるには、もっと愚かしい投資家を探し続けるしかない。


  世界のソブリン債市場で利回りが過去最低を更新し、利回りがマイナスに達した国債の規模が8兆ドル(約837兆円)を超える中でも相場上昇が止まらないのは、この戦略のせいだ。マイナス利回りでも債券を買う投資家は何も、安全資産を求めて最終的に多少の損失が出てもいいと考えているわけではない。もっと高い価格で買ってくれるトレーダーが常にどこかにいると期待しているのだ。  


  「債券相場は椅子取りゲームの様相だ。音楽がやむまで続く」と話すのはTDセキュリティーズの金利ストラテジスト、ジェナディ・ゴールドバーグ氏だ。「利回りが急激に上昇すれば、バッファーがないので投資家は巨額損失を被る。つまり、火遊び同然だ」とも述べた。


  日本やドイツ、スイスの国債利回りは過去最低を更新。米連邦公開市場委員会(FOMC)が15日にゼロ金利政策を維持し今後の利上げ見通しを下方修正。日本銀行も16日に金融政策を据え置き、消費者物価指数の先行きについて「当面小幅のマイナスないし0%程度で推移する」として、判断を引き下げた。世界の国債の今年これまでのパフォーマンスは15日時点でプラス5.5%と、少なくとも1995年以降では最高であることをバンク・オブ・アメリカの指数は示している。


原題:Bond Traders Seek Greater Fools as Global Yields Extend Plunge(抜粋)




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