ドイツの自動車メーカー、フォルクスワーゲン(VW)のマティアス・ミュラー最高経営責任者(CEO)は全面的な戦略見直しを明らかにした。ディーゼル排ガス不正スキャンダルから立ち直ろうと、電気自動車や自動運転車、ライドシェアなどのサービスに注力する。

  ミュラーCEOは16日、VW本社のある独ウォルフスブルクで記者会見を開き、この戦略転換に伴い2025年までに100億ユーロ(約1兆1700億円)以上を投資すると説明。この資金の一部はVWブランドでのコスト削減、部品事業の統合によって捻出する方針を示した。

  フォルクスワーゲンは昨年に排ガス不正を認め、前経営陣が9月に辞任。信頼回復と事業立て直しの責務を担い就任したミュラーCEOは、初めて同社の戦略について大型のプレゼンテーションを行った。自動車業界で主導的な役割を果たしていくには「過去の誤りから学ぶことが必要」であり、新たな戦略で「焦点を絞り、効率と革新を兼ね備え、顧客本位で持続可能な」企業を目指すと宣言した。

  具体的には、競合に追いつくため2025年までに電気自動車を30モデル以上投入し、同社の世界販売台数の25%に相当する年300万台を電気自動車が占めるようにする。

  またモビリティ・ソリューションズ事業を立ち上げて自社サービスを開発するとともに、ライドシェアやロボットタクシーなどの分野で買収を模索する。こうした取り組みにより、25年までに数十億ユーロの収入を目指す。

  VWは各部門の業績目標を含め、詳細な計画の実施手順を今年末までに公表する方針。グループ全体での売上高営業利益率は、昨年の特別項目を除いた6%から25年までに7-8%に上昇すると見込む。

原題:VW Shifts to Electric Cars, Robo-Taxis in Strategy Overhaul (1)(抜粋)

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