中国でなくパキスタンを選んだMSCI-北京の場当たり的対応に警鐘

中国当局は市場の力を生かす改革の必要性を強調してきたが、海外投資家の信頼を勝ち取るためにすべきことは依然多い。

  昨年の株式相場急落時の中国当局の場当たり的な対応は世界の投資家の脳裏に強烈に焼き付けられ、MSCIは今週、自社の指数への中国A株組み入れを見送った。MSCIは一方でパキスタンに新興市場の地位を与えた。パキスタンは中国よりずっと発展が遅れており、2008年には3カ月にわたって実質的に売り注文を禁止する措置を導入したこともある。

  今回の件が映しているのは、中国本土市場へのアクセスをめぐる技術的問題だけでなく、中国経済開放に関する共産党指導部の言動が一致しないことに対するより広範な懸念だ。

  中国の金融制度をテーマとした「赤い資本主義」の共著者フレーザー・ハウイー氏は「市場へのアプローチと投資家との対話の方法という点で、中国は昨年大きく信頼を損ねた」と指摘。MSCIが中国より先にパキスタンを新興市場指数に組み入れる決定をしたことは、中国指導部への警鐘となるはずだと述べた。

原題:China Below Pakistan at MSCI Shows Beijing’s Credibility Problem(抜粋)

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