残ったのは最も高いハードル-中国株の指数採用めぐり手詰まり感も

  • 資金流出続く中で資本自由化進めるのは困難と民生証券アナリスト
  • 「まだ自由市場ではない」-金曠投資の張海東氏

世界的な株価指数を提供するMSCIが同社指数への中国本土株組み入れを先送りしたが、中国にとっては最も高いハードルが残されたのかもしれない。

  MSCIが今週、本土株採用見送りの理由の1つに挙げたのが資金引き揚げの月次制限に対する海外投資家の懸念だ。MSCIはまた、越境資金移動の規制緩和と株価急落時に企業が株式売買を停止するのをやめさせるとの約束を果たすよう中国に促した。

  アジアのブローカーらは、国内の弱い経済成長と米利上げ見通しのために中国当局が資本規制を近いうちに廃止する公算は小さいとみている。

  民生証券の張瑜アナリスト(北京在勤)は「成長が鈍化し、資金が流出しつつある時期に資本勘定の自由化を一段と進めるということは不可能ではないにせよ、そうする国はまれだ」と指摘。「株式市場よりもずっと大きな問題」であり、「政府は5ー10年という長期的な視点で見ている」と述べた。

  これまで本土株採用に向け協力してきたMSCIと中国当局だが、手詰まり感が浮上しそうだ。金曠投資の張海東チーフストラテジスト(上海在勤)は、資本規制と市場アクセスの容易さをめぐる懸念は克服が難しいとし、「まだ自由市場ではない。資本規制のコントロール緩和が全てであり、こうした問題が短期的に適切に対処される可能性は低い。つまりMSCI指数への組み入れが近いうちに実現することはないだろうということだ」と述べた。

原題:MSCI’s China Inclusion at Risk of Stalemate as Control an Issue(抜粋)

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