生身のファンドマネジャーはクオンツに勝てず-価格底打ちで対応鈍く

  • ヘッジファンド戦略ジャンルで唯一、株式保有を今年に入って増やす
  • 動きの鈍いファンドはエネルギー株上昇の好機をうまく捉えられず

今年はヘッジファンドにとって歴史的な受難の年となったが、その親戚の一つであるクオンツ型ファンドは成功している。

  クレディ・スイス・グループのデータによれば、コンピューターを駆使し、モメンタムやボリュームといったファクターに着目して銘柄を選定するクオンツ型ファンドは、ヘッジファンドの戦略ジャンルの中で唯一、株式保有を今年に入って増やしている。ヘッジファンドの多くが保有する株式の処分に忙しかったが、S&P500種株価指数が過去最高値にゆっくりと接近したことで、クオンツ型の逆の動きが利益をもたらした。

  クオンツファンドのモメンタム戦略は今年1-3月(第1四半期)にはうまく機能しなかった。だが、クレディ・スイスのリスクアドバイザリー・グローバル責任者マーク・コナーズ氏によると、ファンダメンタルな戦略を採用するファンドが、エネルギー関連銘柄が2月の安値から値上がりに転じる好機を捉えることができなかったのに対し、クオンツ型はその戦術のおかげでチャンスをつかむことに成功。エネルギー株の時価総額が2500億ドル(約26兆円)余り増える株価回復局面の数少ない受益者の一つとなった。

  コナーズ氏は「価格の変化率が跳ね上がれば、そのモメンタムをクオンツは察知できる。こうした変化をキャッチするレンズとプロセスを備えているだけでなく、これらの銘柄が上昇に転じる過程でショートを解消し、ロングを設定することも可能だ」と指摘。これに対し、「ファンダメンタルな連中は引き金の反応が鈍い。彼らは四半期データや競争圧力、他の業界力学、その企業特有の要因を確認しようとするだろう」と説明した。

原題:Machines Beat Humans in Hedge Fund Quest to Time Market Bottom(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE