【個別銘柄】日東電やトリドール安い、アンジェス急騰、農総研は人気

更新日時

16日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  日東電工(6988):前日比7.2%安の6368円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は15日付で投資判断を「中立」から「アンダーウエート」、目標株価を5800円から5300円に引き下げた。偏光フィルム市場の悪化は短期的で循環的なものではなく、長期的で構造的な問題と指摘。オプトロニクス部門の利益低迷が続くため、業績の回復ペースは市場の期待ほど強くないとみている。

  トリドール(3397):7.7%安の2566円。同社がチェーン展開するうどん店「丸亀製麺」の松葉公園店について、名古屋市中川保健所から食中毒の疑いがあるとして行政処分を受けることになったと15日に発表。14日に来店した複数の客に、下痢や腹痛の症状が発生したという。

  HIOKI(6866):11%安の2165円。2016年12月期営業利益予想を33億7000万円から前期比9.4%減の26億2000万円に下方修正した。前期好調だった海外半導体産業向け自動試験装置の販売が低迷。利益の減少見通しを踏まえ、第2四半期末配当予想を25円から20円に引き下げた。

  ガリバーインターナショナル(7599):5.6%安の891円。三菱自動車が1991年以降に発売した全車種で燃費データの不正を行っていたことが分かった、と共同通信が15日夜に報道。アドバンスト・リサーチ・ジャパンの遠藤功治アナリストは、軽自動車だけでなく、「ギャラン」など登録車でも燃費不正があったとなると、三菱自の中古車価格が暴落するとの思惑が広がるうえ、在庫増加でガリバーの収益が悪化することが懸念されると電話取材で述べた。

  アンジェスMG(4563):80円(17%)高の542円とストップ高。保有する子宮頸部前がん治療ワクチン「CIN治療ワクチン」の独占的開発・製造・販売権を森下仁丹(4524)に許諾することで基本合意した。同治療ワクチンは、経口投与で子宮頸部の前がん病変を退縮、消失させ子宮頸がんへの移行を回避できる世界初のワクチン。アンジェスは森下仁丹から契約一時金と商業化時のロイヤリティを受け取る。森下仁丹は7.8%高の555円。

  モブキャスト(3664):100円(19%)高の620円とストップ高。VR(仮想現実)に特化した米エンハンス・ゲームズに追加出資し、持分法適用会社(保有比率22.2%)としたと16日午前に発表した。今回の追加出資により、将来的にVRゲームに関するさまざまなプロジェクトや共同で研究・開発するなどの可能性も視野に協議を進める。

  サイオステクノロジー(3744):100円(18%)高の645円とストップ高。発表を延期していた1-3月期の連結営業利益は前年同期比8.6倍の2億2300万円と、通期計画の1億4000万円を大幅に上回った。アプリケーション事業では、前期に子会社化したキーポート・ソリューションズとPCIが売り上げ増加に寄与、システム導入支援における案件獲得なども順調に推移した。

  富士通コンポーネント(6719):80円(27%高)の381円とストップ高。車載用静電容量方式のタッチパネルを開発し、16年下期から量産すると15日に発表した。従来は抵抗膜方式を販売、静電容量方式の製品化で顧客の要望に合わせた最適なタッチパネルを提案できるようになる。

  ピープル(7865):13%安の2290円。5月度の売上高は前年同月比3.4%増だった、と15日発表。4月の同30%増から伸びが鈍化した。自転車、玩具の両部門では、好調だった4月の出荷調整が5月に影響した。

  横浜ゴム(5101):7.2%安の1345円。SMBC日興証券の松本邦裕シニアアナリストは、タイヤメーカー大手では唯一1ドル=120円で今期業績計画を組んでいるため、現状の為替水準105円台では業績が厳しいと見られたようだ、と電話取材で指摘した。ブリヂストンと住友ゴム工業は今期想定為替レートを1ドル=115円に設定している。

  生化学工業(4548):5.7%高の1596円。スイスのフェリング・ファーマシューティカルズ社と腰椎椎間板ヘルニア治療剤「SI-6603」(一般名:コンドリアーゼ)の海外におけるライセンスで基本合意したと15日発表した。正式契約は今上期中を予定。正式契約で一時金500万ドルを受け取り、その後は開発や販売などの進捗(しんちょく)に応じてマイルストーン型のロイヤルティーを受け取る。同社はまた、発行済み株式総数の0.35%に当たる20万株、金額で4億円を上限に7月1日から自社株買いを行うと発表した。

  エス・エム・エス(2175):7.3%高の2285円。CLSAアジアパシフィック・マーケッツは15日付で投資判断「買い」に新規格付け、目標株価を3000円とした。国内の看護師求人市場でシェア25%を占め、先行者として恩恵を受けるとみている。

  農業総合研究所(3541):生産者から農産物を集荷、スーパーなどの直売所コーナーで販売する委託販売システムを主力する同社が16日、東証マザーズ市場に新規上場(IPO)した。公開価格の1050円に対し、初値は78%高の1870円となった。16年8月期は提携スーパーの拡大など寄与し売上高が前期比19%増の10億5100万円、営業利益は3.3倍の1億4900万円を見込む。終値は公開価格比2.2倍の2270円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE