ブラジル株:上昇-米FOMC受けた楽観論が国内の政治懸念に勝る

  • 米利上げペースは緩やかとの観測で新興市場資産は上昇
  • ボベスパ指数と通貨レアルは汚職事件に関する報道で下げる場面も

15日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は上昇。米国での利上げは緩やかなペースで進められるとの観測が、新興市場資産を押し上げた。ブラジル国内政治の見通し悪化懸念に勝る形となった。通貨レアルも高い。

  ボベスパ指数は前日比0.5%高の48914.74で終了。中国が非鉄金属の備蓄を増やす計画との観測から、鉄鉱石生産のヴァーレとゲルダウなどの鉄鋼メーカーが高い。レアルは0.2%高の1ドル=3.4740レアル。

   この日終了した米連邦公開市場委員会(FOMC)の定例会合後に発表された経済予測では、年内に1回だけの利上げを予想する当局者が前回3月の1人から6人に増えた。これを受け、リスクが高めの投資への意欲が高まり、株価を後押しした。

  ただ、ボベスパ指数とレアルは一時下げる場面もあった。現地メディアのバロールは、ブラジル石油公社(ペトロブラス)子会社の元幹部が汚職捜査に関連した司法取引に応じ、関与があった人物としてテメル大統領代行の名前に言及したと報じた。テメル大統領代行の広報担当事務所に電話と電子メールでコメントを求めたが、これまでのところ応答はない。

  コレパルチ・コレトラ・ジ・カンビオの外為マネジャー、ジェファーソン・ルジク氏は「予想よりも早期に米利上げが実施される兆候はなく、新興市場にとって朗報だ。しかし一方で、国内ではテメル大統領代行の名前が汚職疑惑の中で挙げられていることに伴う政治的マイナス材料がある。これは市場が今は聞きたくない話の一つだ」と語った。

原題:Brazil Real, Stocks Gain as Global Optimism Outweighs Politics(抜粋)

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