米国株:続落、低調な成長見通しや英国のEU離脱問題を懸念

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15日の米国株式相場は続落。取引終了直前に急落し、それまでの上げを消した。米連邦公開市場委員会(FOMC)は政策金利の据え置きを発表。強弱が混在する米国の経済成長や低迷する世界経済を背景に、中央銀行が講じる刺激策の効果が頭打ちとなったとの懸念が強まった。

  株式相場はFOMC後に不安定な動きとなった。原油価格の下落が影響したほか、米国債利回りの低下で金融株が押し下げられた。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%安の2071.50 で終了し、5営業日連続安。一時は0.5%上昇していた。ダウ工業株30種平均は34.65ドル(0.2%)下げて17640.17ドルで終えた。ナスダック総合指数は0.2%下げた。

ニューヨーク証取のトレーダー

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

  マックイーン・ボール・アンド・アソシエイツ(ペンシルベニア州ベスレヘム)の最高投資責任者(CIO)、ビル・シュルツ氏は「当局がこれまで示唆してきた利上げペースを後退させたのは、利上げに必要な力強さが見られないからだと受け止められる可能性がある。景気は停滞している」と述べ、「低金利以外に株式相場を押し上げる策がなければ、ここで失速する。今月の英国民投票をめぐる不透明感を考えると、最も自然な流れは今のところ下落のようだ」と続けた。

  トレーダーによれば午後に入っても株への売り圧力は見られていたが、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の記者会見が終わるまで相場は持ちこたえていた。下落のきっかけとなったのはFOMC声明発表後に下げ始めたニューヨーク原油先物だった。この日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物が2月以降で最長の5営業日続落となった。

  FOMCは追加利上げについて慎重なアプローチを示唆した。今年1回だけの利上げを予想する当局者は前回3月の1人から6人に増えた。今後の金利見通しについては「緩やかな」ペースで上昇する可能性が高いとの見方をあらためて示した。  

  金利先物市場が織り込む7月の利上げ確率は6%を割り込んだ。FOMC声明発表前は18%、2週間前は53%だった。利上げ確率が50%以上になる時期は2017年2月以降にずれた。

  シカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティ指数 (VIX)は1.8%低下して20.14。2日連続で低下した。

  S&P500種のセクター別10指数では6指数が下落。公益事業とヘルスケアが特に値下がりした。一方、素材は上昇。 一般消費財・サービスも高い。金融はほぼ変わらず。約1.2%の上げをほぼ失った。

原題:U.S. Stocks Retreat Amid Tepid Growth Outlook, Brexit Concerns(抜粋)

(第2段落を加え、第4段落以降を追加します.)
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