NY外為:ドルが下落、FOMCは緩やかな利上げ軌道を描く

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15日のニューヨーク外国為替市場では、連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表後にドルが一段安の展開となり、対円では一時1年8カ月ぶり安値を付けた。FOMCは利上げを見送り、将来予測する利上げの回数がこれまでより減ったことを明らかにした。

  ドルは主要通貨の大半に対して下落。米当局者の利上げ予測が下方修正されたことで、欧州や日本との政策かい離が広がるとの期待が薄らいだ。FOMCの発表によると、今年の利上げ回数を1度だけと予測する当局者の数は3月に1人だったが、今回は6人に増えた。

  イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は14、15 両日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で金利据え置きを決定したことについて、欧州連合(EU)離脱の是非を問う来週の英国民投票を考慮に入れたと述べた。英国民投票に加えて、日本銀行およびイングランド銀行の政策決定会合、スペインの選挙が今月控えていることから、ボラティリティは4年半ぶりの水準に押し上げられた。

  イエレン議長は記者会見で、FOMCの金利決定に通貨が「関係しているのは確かだ」としながらも、「金融政策に制約を与えているとまでは言うつもりはない」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対ユーロで0.5%安い1ユーロ=1.1260ドル。対円では0.1%下げて106円01銭。一時は2014年10月以来の安値を付けた。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は年初から3.8%の下落

  ステート・ストリート・グローバル・マーケッツの北米マクロ戦略責任者、リー・フェリッジ氏は「政策の相違は拡大しないというのが現実だ。ドルには悪いニュースになろう」と話す。「7月利上げの可能性が再び浮上するには、データがそれなりに上向く必要があるだろう」と述べた。

  FOMCメンバーの予測によると、年末時点のFF金利予想の中央値は引き続き0.875%と、残る4回の会合で2回の利上げ実施を見込んでいることが示唆された。FF金利の長期見通しの中央値は3%と、前回3月の予測の3.3%から低下した。

  この日のFOMCに向けて金利先物市場が織り込んでいた利上げ確率はゼロだった。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストやストラテジスト77人の調査では、全員が今回は利上げ見送りと予想していた。先物市場に織り込まれている年内利上げの確率は約40%。14日の49%から低下した。

原題:Dollar Falls as Fed Foreshadows Gradual Path for Interest Rates(抜粋)

(相場を更新し、第1段落に追記、第3段落以降を加えます.)
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