7400億円ファンド運用者、英国のEU離脱に手ぐすね-現金たっぷり準備

フランクリン・テンプルトン・ソリューションズで70億ドル(約7400億円)規模の運用に携わるスティーブン・リンガード氏は、英国が23日の国民投票で欧州連合(EU)離脱を選べば好機が訪れると考え、手元に現金をたっぷり用意して手ぐすねを引いている。

  離脱派勝利の確率は世論調査が示すほど高くないというブックメーカーの見積もりを信じ込む投資家は誤っていると、マルチアセット・ポートフォリオマネジャーの同氏は考えている。このためファンド資産の約10%を現金にして、離脱で株価が急落した後に安値で買えるよう準備している。10%の現金比率は同氏の記憶にある中で最も高い。

  リンガード氏は拠点とするカナダのトロントから電話インタビューに応じ、「最後まで接戦が続くだろう」とした上で、「離脱が選ばれ大幅な調整が起こったら、恐らく英資産を物色することになる」語った。

  離脱の場合、欧州株は短期間に時価総額のほぼ4分の1を失う可能性があり、英国株が最も大きく下げるだろうと、リスクモデリング会社のアクシオマは試算している。世論調査は徐々に離脱派の優位を示唆しつつあるが、英国やアイルランドのブックメーカーは残留確率を60%以上と見込んでいる。

原題:A $7 Billion Manager Piles Up Cash in a Bid to Pounce on Brexit(抜粋)

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