中国の銀行、5月に新規融資増やす-市場予想超える伸び

  • 人民元融資は9855億元-予想中央値7500億元
  • 経済全体のファイナンス規模は6599億元-予想中央値1兆元  

中国の銀行は5月に融資を増やした。短期的な経済見通しは明るくなったが、債務増大が続く現状は長期的には足かせとなりそうだ。

  中国人民銀行(中央銀行)が15日発表した5月の新規人民元融資は9855億元(約15兆9100億円)に増えた。ブルームバーグ調査の中央値では7500億元と見込まれていた。エコノミスト35人全員の予想を上回った。

  5月の経済全体のファイナンス規模は6599億元。予想中央値は1兆元だった。市場関係者28人中27人の予想に届かなかった。短期手形による資金調達低迷などが響いた。

  中国民族証券の朱啓兵アナリスト(北京在勤)は「成長を支えるとの人民銀の決意を新規融資の増加が示している。経済全体のファイナンス規模が表すようなシャドーバンキング(影の銀行)関連のファイナンス縮小は、人民銀のリスクに対する認識を示唆している」と述べた。

  人民銀が当初、5月に銀行融資の伸びがわずか100億元だったと発表したため、新規融資をめぐり混乱が生じたが、人民銀はその後、ウェブサイトで数値を修正した。

  マネーサプライ(通貨供給量)統計によれば、5月のM2は前年同月比11.8%増。4月の12.8%増から伸びが鈍化した。

  ラボバンク・グループの金融市場調査責任者マイケル・エブリー氏(香港在勤)は「与信が抑制されている兆しは全くない。短期的にはもちろんプラスだが、より長期で見れば大きな懸念材料だ」と話した。

原題:China’s Bank Lending Rebounds; Good for Growth, Bad for Risk (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE