信用収縮で米借地農家の負担増大-債務水準は約30年ぶりの高水準

  • 世界的な穀物の供給過剰で農業所得が減少する中、銀行は貸し渋り
  • 債務水準上昇で現金不足の農家がUSDAの支援求める

数年前の商品ブームの時期に借地を利用して穀物を増産した米国の農業経営者が今、ローンの返済で困難な状況に陥っている。

  米政府のデータによれば、供給過剰による穀物価格下落で農家の利益は14年ぶりの低水準に落ち込んでいるが借地料はほぼ横ばいで、債務水準は約30年ぶりの高水準に達している。銀行は土地を担保としないローンの貸し付けを削減しているため、最後の手段として米農務省(USDA)の融資プログラムを利用する農業経営者が増えているが、そのプログラムも資金が尽きつつある。

  USDA農業サービス局は昨年10月1日以降、月平均1億4000万ドル(約150億円)を直接融資に配分しているが、今年度の残り4カ月間に残されている予算は1億2900万ドルとなっている。資金援助の増額を求める複数の農業団体によれば、米国の農地のうち約39%は借地であり、負債に苦しみ、比較的若い農家が撤退を余儀なくされると予想されるため、政府介入が強まれば地価の下落と統合の増加が示唆されるという。
  
原題:Credit Crunch for Farm Renters Compounds Stress on U.S. Growers(抜粋)

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