ブラジル株:ボベスパ指数下落、英EU離脱懸念が重し-ヴァーレ安い

  • ペトロブラスも指数採用銘柄の中で下げがきつい
  • 英国民投票を控え、投資家はリスクが高めの資産を敬遠する動き

14日のブラジル株式市場で指標のボベスパ指数は下落。中南米の株価指数の中で下げの中心となった。通貨レアルは1週間ぶり安値に接近。英国の欧州連合(EU)離脱の可能性に関する懸念の強まりに加え、商品相場の下落が響いた。

  ボベスパ指数構成銘柄では鉄鉱石生産のヴァーレとブラジル石油公社(ペトロブラス)が大きく下げた。同指数は原材料関連企業のウエートが21%で、世界経済に関する不透明感から商品相場が下落する中、マイナスの影響を受けた。レアルは1ドル=3.4822レアルと、今月6日以来の安値付近。

  欧州の将来をめぐる緊張が、リスクが高めの投資とブラジル経済の見通しに暗い影を落としている。ブラジルはすでにここ1世紀で最も深刻なリセッション(景気後退)に見舞われている。14日に発表されたブラジルの経済指標は小売売上高が依然として弱いことを示し、世界経済の減速が輸出主導型の景気回復を一段と困難にするとの懸念が広がる中で、悲観論をさらに裏付けることになった。

  インフィニティ・アセット・マネジメントのチーフエコノミスト、 ジェイソン・ビエイラ氏がサンパウロから取材に応じ、「英国の国民投票は世界の投資家をひどく用心深くさせている。それは今われわれが必要としているものではない。ブラジルの状況はどの角度からもみても悪いようだ」と語った。

  ボベスパ指数は前日比2%安の48648.29で終了。指数構成59銘柄中57銘柄が下落した。ブルームバーグ商品指数は低下し、ヴァーレとペトロブラスは共に3.7%以上下げた。ブルームバーグがまとめたデータによると、ボベスパ指数の過去10日のヒストリカル・ボラティリティは3週間ぶりの高水準となっている。

原題:Brazil Stocks, Real Decline Amid Brexit Concern as Vale Retreats(抜粋)

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