NY外為:ドル指数上昇、ほぼ2週間ぶり高水準-リスク通貨敬遠

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14日のニューヨーク外国為替市場ではドルが上昇。ドル指数はほぼ2週間ぶりの高値水準を付けた。米国と日本の中央銀行の政策決定会合や欧州連合(EU)離脱の賛否を問う英国民投票を控え、リスク通貨を売る動きとなった。

  逃避需要からドルは南アフリカ・ランドやポンドに対して特に上昇した。英国民投票について、ここ24時間で5つの世論調査が離脱派優勢を示したため、ボラティリティの指数は4年半ぶりの高水準に上昇した。

  コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジ(ワシントン)のチーフ市場アナリスト、オマー・エシナー氏は「投資家は引き続きリスク資産を敬遠し、伝統的な逃避先を選好している」と指摘。「高ベータ通貨はドルに対して下落基調にある」と述べた。

  強弱まちまちな経済指標や世界的な向かい風で金利上昇観測が弱まっており、ドルは年初来で下げているが、この日の上昇で下落分をやや埋めた。今週は米連邦公開市場委員会(FOMC)会合と日銀の政策決定会合を控えている。ブルームバーグが実施した調査ではほとんどのエコノミストが23日の英国民投票を前に日米両当局とも政策を変更しないと予想した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.5%上昇して2日以来の高水準。JPモルガン・チェースの主要7カ国(G7)通貨ボラティリティ指数は12.79%と、2011年12月以来の高水準に上昇した。

  ドルは対円で前日比0.1%下落して1ドル=106円11銭。ユーロは対ドルで0.8%安の1ユーロ=1.1207ドル。

  円やスイス・フランなど他の逃避通貨も安全な資産を求める動きから恩恵を受けている。フランはユーロに対して年初来高値を更新。円は対ドルで今月に入って4.4%高と、主要通貨の中で最も上昇している。円安を通じて消費者物価を押し上げ、経済成長を促進しようとする日銀の取り組みは円上昇によって複雑化しており、年内の追加緩和観測が強まっている。

  DBSグループ・ホールディングスのシニア為替エコノミスト、 フィリップ・ウィー氏はリポートで、「市場はFOMCと日銀、イングランド銀行が今週開催する金融政策会合を警戒している」と指摘。「英国民投票のリスクがどの程度、イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の楽観を弱めるかについて関心が高まるだろう」とし、日銀についてはサプライズもあり得るとの考えを示した。

原題:Dollar Reaches Two-Week High as Investors Ditch Riskier Assets(抜粋)

(第4段落と第6段落以降を追加し、更新します.)
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