中国経済見通し:政策支援で目先改善、中期的にはリスク増大-IMF

中国の経済見通しは政策支援によって目先改善している一方、中期的には急速な信用拡大や鉱工業の過剰生産能力、金融セクターのリスクによって不透明感が増している。国際通貨基金(IMF)が指摘した。

  IMFのリプトン筆頭副専務理事は14日、4条協議終了後の北京での記者発表で、成長の原動力としてのサービスの役割拡大や金融市場の自由化などの点で改革は目覚ましく進展したと評価。一方、与信拡大への歯止めと国有企業での財務制約強化が進まないことを理由に、衝撃に対処するためのバッファーが小さくなりつつある中で、脆弱(ぜいじゃく)性が引き続き増していると指摘した。

  高水準かつ膨張が続く企業債務の問題に対処する計画が将来の「深刻な問題」を回避するために「不可欠」だとし、国有企業の財務制約強化と体力のない企業の再編または整理、損失の分担のための包括的計画が必要だと論じた。

  人民元相場については総じてファンダメンタルズ(経済の基礎的諸条件)に一致しており、より柔軟かつ市場実勢に基づくようになってきているとの認識を示した。今後2、3年で事実上の変動相場制を実現する目標も勧めた。

  「中国は持続可能な成長軌道への転換を続けており、経済のリバランスに向けたさまざまな面で前進している」とした上で、「これまでのところ進展は均一ではない」と付け加えた。

  国有企業の再編実践と、石炭・鉄鋼業界での過剰生産能力圧縮によって高まる見込みの銀行リスクに対応することを明確な使命としたグループを設置することも勧めた。

  金融リスクについては監督当局と市場が協調した対応の必要性を説き、銀行のバッファー増強や生じ得る損失の早めの計上も推奨した。

  脆弱性を取り除くとともに2017年に6%程度の持続可能な成長を実現させる政策を取るべきだとし、対国内総生産(GDP)比の債務割合を安定させるため与信拡大ペースは大きな減速が必要だとも指摘した。

原題:China Near-Term Outlook Buoyed as Medium-Term Risks Rise: IMF(抜粋)

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