「Xbox」を多様性尊重の場に-マイクロソフトが新機能投入へ

  • 同じ志向のプレーヤーがクラブを結成できるイニシアチブ
  • 他のゲーマーから嫌がらせを受けたことのある人に安全な場を提供へ

マイクロソフトのゲーム機「Xbox」を担当するマネジャーのチームは、3月にサンフランシスコで開催されたゲーム開発者会議(GDC)の合間に十数人の性的少数者(LGBT)のゲーマーと昼食会を開き、同社のオンラインゲームのプラットホームが異性愛者や白人、男性以外の人々にとってなぜ敵対的な場になり得るかについて意見を聞いた。

  そのわずか半日後にXboxが開いたパーティーは、同チームにとっては恐ろしいことに、主催者に雇われた女性が女子生徒の服装をして、ほとんど男性で占める参加者とダンスをしたり交流する企画だった。女性の取り込みを目指す同社の取り組みに逆行し、「コンパニオンガール」と野蛮な男というマーケティング手法を使った過去のあしき慣行への回帰を想起させるようだった。

  同社にはこれを改めるチャンスが再び訪れている。

フィル・スペンサー氏

Photographer: Junko Kimura/Bloomberg

  Xbox部門責任者のフィル・スペンサー氏は13日、ロサンゼルスで開催のゲーム見本市「E3」に登場し、新製品とともに「ゲーミング・フォー・エブリワン」と呼ぶイニシアチブを発表する。その目玉は、同じ志向のプレーヤーがクラブを結成できるようにすることだ。例としてはスポーツのファンや「汚い言葉が嫌いで10時に寝るパパ」の集まりなどがある(後者には自分自身が含まれると、スペンサー氏は半分冗談で述べた)。つまり、他のオンラインゲーマーとのかかわりで不快な思いをしたり嫌がらせを受けたことのある人に安全な場を提供することになる。

  スペンサー氏は「こうしたツールは大事だ。異なる社会集団の中で何が起きるか、われわれはみな分かるからだ。インターネットの匿名性が常に最良の行動につながるわけではない」と述べた。同氏は約2年前に現在の職に就いて以来、誰でもゲームを楽しめるようにし、女性やマイノリティーなどへの攻撃的な投稿を容認しない取り組みを進めてきた。

  マイクロソフトも他の大半のゲームメーカーと同様に、多様性を重んじる風土の浸透に時間を要した。2001年にXboxが初めて登場した時は、若い男性が直接のターゲットだった。

  年内に本格展開するクラブでは、プレーヤーは自ら選択したコミュニティーをつくるツールが得られる。クラブの創設者はメンバーの承認やルール設定、規則に違反したメンバーの除名ができる。メンバーは動画やチャットを共有し、悪用の監視も可能だ。スペンサー氏は、「ゲーミング・フォー・エブリワン」の構想を競合他社とシェアすることが業界全体の多様性や寛容性の向上につながるのであれば、そうする用意があるという。

原題:Microsoft Wants to Make Xbox Safe for Gamers Who Aren’t White Men(抜粋)

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