米国債:続伸、2012年以来の低利回り-FOMC利上げ見送り予想

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13日の米国債相場は続伸し、利回りは2012年以来の低水準となった。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)は利上げを見送ると予想されるなか、欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票を控えた安全資産への逃避が続いている。

  10年債は2月以降で最長の5営業日連続高となった。先物市場が織り込む6月利上げの確率はゼロ。年内利上げの確率は47%と、月初の76%から低下している。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査では、14日発表の5月米小売売上高は前月より伸びが減速する見通し。

  ブラックロックのグローバルチーフ投資ストラテジスト、リチャード・ターニル氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「インフレや利上げに対する懸念で利回りが上振れするたびに、大口の買いが入る。特にマイナス金利の国からの買いが著しい」と述べた。「この現象は早々には終わらないだろう」と続けた。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーのデータによると、ニューヨーク時間午後5時現在の10年債利回りは前営業日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げて1.61%。同年債(表面利率1.625%、2026年5月償還)価格は100 1/8。30年債利回りは2bp下げて2.43%。

  2年債と10年債の利回り差は約89bpに縮小し、イールドカーブは2007年以降で最も平坦となった。クアド・キャピタルのチーフストラテジスト、ピーター・ボリシュ氏によると、長期債の価格が上昇しているため、逆イールドの状態になるリスクがある。同氏は米国債上昇が「バブル」に相当するとの見方を一蹴した。

  ボリシュ氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「問題はバブルなのかどうかではない。FOMCが実際に動くかどうかが問題であり、イールドカーブが平たんになり、ひいては逆イールドになる可能性があることだ」と説明。「大事なのは金利の水準ではなく、利回り曲線の形状だ。逆イールドになる、あるいは極めて平たんになればやっかいな事態になる」と述べた。

  長期債利回りが短期の利回りを下回る逆イールド現象は、リセッション(景気後退)の前兆ととらえられることが多い。短期債は金融政策の変更に比較的敏感に反応する一方、長期債は経済成長やインフレ見通しへの感度が高い。

  ブルームバーグ世界債券指数によると、今年の米国債リターンはこれまでで4.3%。これに比べてドイツ国債は5.2%、英国債は7.7%と、米国債を上回っている。

原題:Treasury Yields Decline to Lowest Since 2012 Before Fed Meeting(抜粋)

(相場を更新し、第1-2段落に追記、第5段落以降を加えます.)
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