HSBC元トレーダー不当解雇訴訟で賠償金認定、だが要求の2%のみ

  • ラツィミー氏は膨大な顧客情報など個人メールに送付で解雇
  • モラル・ハラスメント認められず、控訴の方針-ラツィミー氏弁護人

英銀HSBCホールディングスの元行員が顧客データを個人のメールアドレスに送付したことを理由に解雇されたのは不当だとして争っていた訴訟で、5万6300ユーロ(約670万円)の賠償金が認められた。デリバティブ(金融派生商品)トレーダーだったベン・ラツィミー氏は260万ドルの賠償金を要求しており、裁判所が認定した賠償金はその2%に過ぎない。

  ラツィミー氏は2010年、顧客名やマージンのリストも含むHSBCのあらゆる株取引のデータを記録した1400ページに及ぶスプレッドシートを、自身が持つヤフー上の電子メールアドレスに送ったとして解雇された。

  パリの労働裁判所は電話で判決を通知した。この件について裁判所の見解全文は数週間後に公表される。

  ラツィミー氏の弁護人を務めるジャミラ・エルベリー氏は「深刻かつ十分な根拠もあったモラル・ハラスメントの主張が却下されたのは驚き」だと発言。裁判所が支払いを命じた金額の大半は未払いの残業代が占めており、この金額の水準は不十分だとして控訴する意向を明らかにした。一方、HSBCは正式な通知を待って対応を決定する方針。

原題:HSBC Trader Fired Over E-Mail Sought $2.6 Million, Gets $63,400(抜粋)

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