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英中銀総裁、最悪のシナリオに備え準備-EU離脱問う国民投票近づく

英国民が欧州連合(EU)との関係について頭を悩ませている間に、イングランド銀行(英中央銀行)は混乱に備え着々と準備している。

  EU残留か離脱かを問う国民投票を10日後の23日に控え、離脱が選ばれた場合に市場の信頼と金融システムを守るための防護壁の構築を中銀は急いでいる。その第1弾として、投票日前後の市場流動性を高めるため14日から臨時のオペを実施する。

  歴史的転換点となりかねないイベントに備え、カーニー総裁は1年以上、計画を練ってきた。ボラティリティは既に上昇しており、しかも結果公表は市場の開いている平日だ。離脱派勝利の場合、最初の反応としては資本逃避、ポンド下落、銀行の資金調達市場の逼迫(ひっぱく)の可能性がある。

Bank Of England Governor Mark Carney Unveils The Full Design Of The New Polymer Five Pound Note

カーニー総裁

Photographer: Simon Dawson/Bloomberg

  元英中銀当局者のトニー・イエーツ・バーミンガム大学教授(経済学)は、「総裁が議長となる特別危機対応委員会があると思う。私ならば、事業の継続性および目先の金融安定を維持することに全ての資源を集中させるだろう」と話した。

  ギーブ元副総裁は不安の払拭(ふっしょく)と十分な流動性の供給が当初の対応の鍵だと指摘する。離脱派勝利なら中銀はまず、「銀行が必要とするだけの流動性を供給すると明確に表明するだろう」と述べた。

原題:Carney Plans for Worst as Britons Agonize Over European Destiny(抜粋)

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