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歴史に類を見ない世界的債券高、飽くなき需要の死角に潜む危険

  • 世界の債券利回りは少なくとも1871年以来の低水準-マルビー氏
  • グロース氏は「過去500年」で最も低い債券利回りだと指摘

今の債券相場はどんな比較も寄せ付けない高騰ぶりだ。

  数兆ドル相当の債券の保有に多額の対価を支払ってもリターンが非常に少ない今のような状況はかつてない。債券市場の重鎮の1人、ジャック・マルビー氏によると、1871年までさかのぼっても世界の債券利回りが現状に近い低水準だった時期は見当たらない。ビル・グロース氏は「記録の残る過去500年で」最も低い債券利回りだとツイッターで指摘した。

  利回りがゼロを下回る債券が8兆ドル(約850兆円)を超えているものの、精彩を欠いた世界的な経済成長やマイナス金利、中央銀行による異例の購入が国債需要を支えている。ただ、投資家のこうした飽くなき需要は、米利上げが検討される中で痛みを伴う損失をもたらしかねない危険性を見えなくさせており、これは大きな懸念材料だ。

Global Benchmark Yields Plunge

  ドイツ銀行のチーフ国際エコノミスト、トルステン・スロック氏は、「こうした状況は間違いなく市場をさらに脆弱(ぜいじゃく)にする」と指摘した。

  債券相場のバブル以外にも歴史はいくつかのヒントを出している。米10年債利回りは現在、株式の配当利回りを下回っている。過去50年にこうした状況になったのはこれが3回目で、過去2回は米国債相場が年間ベースで過去最大の下げに見舞われた経緯がある。

  バンク・オブ・ニューヨーク・メロンの集計データによると、米国と日本、ドイツ、英国の10年債の平均利回りは先週、0.69%に低下した。これは過去最低で、過去145年間の平均である5%を大きく下回る。

Incredible Shrinking Bond Yields

原題:Most Expensive Bond Market in History Has Come Unhinged. Or Not.(抜粋)

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