モルガンSとゴールドマンが債券相場で真逆見通し-世界的債券高で

  • 米金融当局は利上げに緩やかで慎重なアプローチ-モルガンS
  • 10年以降で最も弱い雇用の伸びは「異常値」のようだ-ゴールドマン

モルガン・スタンレーは2016年の債券相場にまだ上昇余地があると言う一方、ゴールドマン・サックス・グループは米国債利回りが急騰する態勢にある可能性を指摘しており、債券取引大手2社の見方は相反するものとなっている。

  世界的な債券高で利回りは過去最低を記録し、今年の債券相場が総崩れになると予測し始めていたエコノミストの見方が全く外れたことが背景にある。米雇用が約6年ぶりの低い伸びとなった中、米連邦準備制度理事会(FRB)は14、15の両日に米連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。日本銀行は15、16両日に金融政策決定会合を開く。

  モルガン・スタンレーのグローバル金利戦略責任者、マシュー・ホーンバック氏ら同社アナリストは6月10日のリポートで、「今年は強気トーンで始まったが、ここにきてこのトーンが再び幅を利かせていると思う」と述べた。米当局は利上げに緩やかで慎重なアプローチの論拠を示す公算が大きく、日銀は金融政策を緩和する可能性が高いと予想した。

  これに対しゴールドマンのストラテジスト、フランチェスコ・ガルザレリ氏は同日のリポートで顧客に対し、米国債利回りが今年後半に「急激」に上昇する可能性を警告。5月の米雇用統計が「異常値と思われ」、債券のバリュエーションが「非常に高い」状況にあるとの考えを示した。

  米10年債利回りは日本時間13日午前9時2分時点で1.62%。15年末は2.27%だった。昨年12月4-9日に実施したブルームバーグのエコノミスト調査では、利回りは6月末までに2.55%に上昇すると見込まれていた。

原題:Morgan Stanley Clashes With Goldman on Bonds as Market Surges(抜粋)

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