原油価格上昇でシェール企業がリグ再稼働を開始-投資家は慎重姿勢

  • コンチネンタルのハムCEO:未完成油井の掘削を再開
  • 1バレル=50-60ドルのレンジは最適:ワトキンス氏

原油価格は今年に入って付けた12年ぶりの安値から90%余り上昇。米国のシェールオイル生産会社はリグ(掘削装置)を再稼働し始めており、今後の価格上昇が鈍化する可能性がある。

  資産1280億ドル(約13兆6100億円)を運用するプライベート・クライエント・グループ・オブ・USバンクの地域投資マネジャー、マーク・ワトキンス氏(ユタ州パークシティ在勤)は、「1バレル当たり50から60ドルのレンジが最適だ」と指摘。「50ドルの水準で生産を再開し始める企業もあるが、多くは60ドルで再開する」と述べた。

  米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、資産運用会社は7日終了週に価格上昇を見込むポジションよりも下落を見込むポジションを多く増やし、慎重な姿勢を示していた。

  米コンチネンタル・リソーシズのハロルド・ハム最高経営責任者(CEO)は9日、原油価格は同社がバッケン・シェール層の未完成油井に掘削作業員を派遣するのに十分なほど上昇していると述べた。原油価格下落に伴い、探鉱各社が縮小するキャッシュフローを保持するためプロジェクト停止を余儀なくされたため、これらの油井は未完成のままとなっていた。米最大の掘削請負会社ヘルマリック・アンド・ペインとインディペンデンス・コントラクト・ドリリングは先週、石油探査会社からの問い合わせが増えていることを明らかにした。

  ウルフ・リサーチのエネルギーアナリスト、ポール・サンキー氏は10日、ブルームバーグラジオで「米国のリグが稼働を再開する価格水準を誰もが知りたがっている。55-60ドルとなれば米国で再び生産が伸びる可能性がある」と述べた。

  CFTCのデータによれば、ヘッジファンドによるウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)の先物とオプションの売りポジションは2万4324枚増の7万7701枚と、ここ11カ月で最大の増加率を示した。一方、買いポジションは1万7065枚の増加にとどまり、買越残高は3%減少した。

原題:Rising Oil Prices Encourage Shale Producers, Dissuade Investors(抜粋)

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