豚の鼻、輸出可能なら捨てなくても大丈夫-中国の需要で米先物上昇

  • 中国は今年、米国産豚肉の最大5%を購入する可能性
  • 豚赤身肉の価格上昇を見込む買越残高は1月以来最大の増加

米国のグルメたちはその食べ方を「ノーズ・ツー・テール(鼻から尻尾まで味わいつくす)」と表現するが、中国では通常の夕食だ。

  世界最大の豚肉消費国である中国での豚の足や耳、鼻などの部位の旺盛な需要が、米シカゴ市場で豚赤身肉の先物価格を押し上げている。投資家による豚赤身肉の価格上昇を見込む買越残高は1月以来最大の増加を示し、建玉(未決済残高)は2年ぶりの高水準に達した。

  中国ではトウモロコシの値上がりにより豚の飼育数が削減され豚肉生産が縮小、輸入需要が拡大している。アイオワ州立大学の農業エコノミスト、ダーモット・ヘイズ氏によると、中国は今年、米国産豚肉の最大5%を購入する可能性がある。豚赤身肉先物は2014年以来の高値近辺で推移している。同年には子豚のウイルス感染の拡大で先物価格が過去最高値に達した。

  豚肉生産会社スプロンク・ブラザーズIIIの社長兼共同オーナー、ランディ・スプロンク氏は先週、アイオワ州デモインで開かれた世界豚肉博覧会でのインタビューで「中国で食用にされる文化があり需要のある特定の生産物は付加価値になる」と指摘。「今後、雌豚の飼育数が縮小されるか、1人当たりの消費量が増えれば、潜在的な需要は計り知れない」と述べた。

  米商品先物取引委員会(CFTC)が10日発表したデータによれば、豚赤身肉の先物とオプションの買越残高は7日終了週に20%増加し5万7205枚。先物の建玉は先週、2年ぶりの高水準に達した。
  
原題:Don’t Throw Out That Pig Snout When It Can Be Shipped to China(抜粋)

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