【ECB要人発言録】英EU離脱ならECBも行動の用意-仏中銀総裁

6月6日から12日までの欧州中央銀行 (ECB)要人らの主な発言は次の通り(記事全文は発言者の氏名をクリックしてください)。

<6月12日>
ビルロワドガロー仏中銀総裁(独紙ウェルト日曜版とのインタビューで)英国のEU離脱は金融市場の不安定性招く。必要ならECBも行動の用意がある。

<6月10日>
コンスタンシオ副総裁(独エルトフィレでのパネル討論会で):低金利は解決策の一部であって問題の一部ではない。マイナス金利は目標の「大部分」を達成した。

コンスタンシオ副総裁(独エルトフィレでのパネル討論会で):ECBは決して現在の金利水準を急激に変更しない。この政策の限界を認識しているためだ。

バイトマン独連銀総裁(独エルトフィレでの会議で):(健全な通貨・財政・金融政策の)好循環を引き起こすことが、ユーロ圏が現在直面している難問を解決する最も確実で迅速な方法のように思える。

リムシェービッチ・ラトビア中銀総裁(ラトビアのリガで記者団に);英国がEU離脱を選択すれば、ECBは既存のスワップ合意を通じてユーロの流動性を提供する用意がある。

<6月9日>
ビスコ・イタリア中銀総裁(パリでの会議で):ECBはデフレ圧力に対抗するため強力に行動した。デフレ圧力は引き続き強い。金融政策だけでは景気回復を支えられない。

ドラギ総裁(ブリュッセルで講演):構造改革の先送りにあたっては理解できる政治的な理由も多いが、経済的に説得力のある理由はまず見当たらない。改革の遅れに伴うコストはとにかく高過ぎる。他の政策が金融政策と調和していなければ、目指す水準へのインフレ回復が遅くなるリスクが生じる。

ビルロワドガロー仏中銀総裁(ブリュッセルで):経済政策において金融政策の孤立感を薄めたいのであれば、より強力な経済統合が必要だ。金融政策が唯一の選択肢とはなり得ない。

ヤズベツ・スロベニア中銀総裁(リュブリャナで):今の時点で一連の金融刺激策がうまく機能していることをはっきりと確認しておきたい。もちろん、われわれにさらにできることがあるかと尋ねられれば、私は常にイエスと答えるだろう。しかし、それが今必要かと聞かれれば、答えはノーだ。

<6月8日>
ビルロワドガロー仏中銀総裁(独議員に発言):現在のようにインフレ率が低過ぎる状況である限り、われわれは行動する必要がある。行動しなければ、責務を果たせず、欧州とドイツのデフレリスクが高まるだろう。ECBの金融政策は従って南欧の思い付きではない。

ハンソン・エストニア中銀総裁(タリンで):社債購入プログラムの効果は計画発表時からこれまでに既に感じられている。市場の追い風となり金利が低下した。

ハンソン・エストニア中銀総裁(タリンで):社債購入の倫理的限界について議論していないが、非常に明確なマンデート(責務)を持つ中央銀行にどれが倫理的であり、どれがそれほど倫理的でないかを分ける境界線がどこかという正確な判断を期待することは、かなり困難だと個人的に考えている

<6月7日>
マクチ・スロバキア中銀総裁(ブラチスラバで):中期的という範囲よりも長くなる。20年に達成できるかどうかの判断は難しいが、予測の対象期間つまり18年よりも先になるのは確実だ。

クノット・オランダ中銀総裁(ハーグで):低金利には理由があり、その理由は当面なくならず存在し続けるだろう。

<6月6日>
スメッツ・ベルギー中銀総裁(ブリュッセルで):新たな金融政策の決定を行う時期とは考えていない。次の政策委までの状況を注意深く見守っている。

リイカネン・フィンランド中銀総裁(ヘルシンキで講演):ユーロ圏の長期的なインフレ見通しは低調だ。現状において、極めて低いインフレ環境が賃金や価格設定に対し二次的な影響を及ぼし続ける存在として定着しないよう万全を期すことが重要だ。

ノボトニ-・オーストリア中銀総裁(ウィーンで):(6月のインフレ見通しは)深刻なデフレリスクを克服したことを示した。見通しで大きな変更がなかったとは言えないだろう。

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