欧州株(10日):2月来の大幅安-中銀会合など控えリスク意欲が後退

10日の欧州株式相場は2月以来の大幅安となった。月半ば以降に予定する主要中央銀行の政策決定会合や政治イベントを前に、リスク資産への投資を控える動きが強まった。

  指標のストックス欧州600指数は前日比2.4%安の332.92で終了。週間ベースでは2.5%安と、1カ月ぶりの大幅な下落となった。構成銘柄は16銘柄を除きすべて値下がりした。とりわけイタリアとギリシャの銀行株の下げが目立った。ユーロ圏の株価下落に備えたオプションの費用に連動するVストックス指数はこの日17%上昇し、週間では1月以来の大きな上げを記録した。

  欧州中央銀行(ECB)当局者が夏の間は刺激策を据え置く兆候が高まる中、今後2週間に相場を動かしそうなイベントが相次ぐ。米当局と日本銀行がいずれも15日に金融政策を決定するほか、23日には英国で欧州連合(EU)残留・離脱の是非を問う国民投票が行われ、その3日後にはスペイン総選挙が実施される。

  ルツェルン州立銀行(スイス)のトレーダー、ベンノ・ガリカー氏は「誰もが市場に憤りを感じているようだ」とし、「相場は上昇しそうに思われたが、欧州では現在、全て元のもくあみになりつつある様相だ。日米当局の政策決定会合や英国民投票など余りにも多くのイベントを控え、誰一人として市場にとどまる意欲がない」と語った。

  個別銘柄では、ドイツのルフトハンザ航空が5.6%下落。シモーネ・メンネ最高財務責任者(CFO)が予想だにしなかった辞意を表明したことが嫌気された。フランスの自動車メーカー、プジョーシトロエングループ(PSA)は1.6%値下がり。プジョー一族の10人が保有比率引き上げを検討する可能性があるとの報道が売り材料となった。

原題:Stocks in Europe Tumble Most Since February in Sign of Anxiety(抜粋)

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