欧州債(10日):ドイツ債、週間ベースで3週続伸-世界的に国債上昇

10日の国債市場ではドイツ国債が週間ベースで3週続伸し、10年物利回りはゼロに接近した。世界的な景気見通し悪化や政治的リスクを背景に安全とされる国債の需要が高まり、今年に入ってからの国債相場の活況は衰える兆候がない。

   日本とスイスの国債も上昇し、既にマイナス圏にある両国債の利回りは過去最低を更新した。需要が堅調な米国債の利回りは、新興国資産が売りを浴びて市場が混乱した2月以来の低水準にとどまっている。

  英国の欧州連合(EU)残留・離脱の是非を問う国民投票は予断を許さない状況にある。資産家ジョージ・ソロス氏は大きな市場変動が目前に迫っている可能性を懸念していると、米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)が事情に詳しい複数の関係者の情報として伝えた。

  SEBのシニア金利ストラテジスト、マリウス・ダハイム氏(フランクフルト在勤)は「ファンダメンタル的にこうした低い利回りを支援する環境にあり、少なくとも目先にトレンドを反転させ得る要因はない」と発言。「米雇用統計が米国債や他の相場への追い風になった。ユーロ圏に注目すると、英国のEU離脱(Brexit)リスクが高まっており、これが質への逃避を促している」と続けた。

  ニューヨーク時間午前11時10分現在、ドイツ10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp-0.01%)低下の0.02%。一時は0.009%と、ブルームバーグがデータ集計を開始した1989年以降の最低を記録した。週間ベースでは5bp低下。同国債(表面利率0.5%、2026年2月償還債)はこの日、0.115上げ104.63となった。

原題:Bond Yields Around the World Fall to Records on Growth Outlook(抜粋)

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