きょうの国内市況(6月10日):株式、債券、為替市場

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●日本株続落、商品安嫌気し資源売られる-世界的金利低下で金融も弱い

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  東京株式相場は続落。原油や銅など国際商品市況の下落が嫌気され、鉱業や石油、非鉄金属株といった資源セクター、鉄鋼や海運株が業種別下落率の上位に並んだ。世界的な金利低下を背景に、銀行など金融株も軟調。

  TOPIXの終値は前日比6.69ポイント(0.5%)安の1330.72、日経平均株価は67円5銭(0.4%)安の1万6601円36銭。

  ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長は、「日本の債券先物が過去最高値を付ける一方で日本株は下落、全体としてはリスクオフのムード」と指摘。来週の日米金融政策会合、23日の欧州連合(EU)離脱の是非を問う英国民投票を控えポジションを取りづらい上、「米雇用統計の下振れをきっかけに米経済に対する懐疑的な見方が出ている」とも話した。

  東証1部33業種は鉱業、鉄鋼、石油・石炭製品、非鉄、海運、水産・農林、その他製品、小売、その他金融、証券・商品先物取引など29業種が下落。空運、精密機器、金属製品、医薬品の4業種は上昇。東証1部売買高は22億721万株、売買代金は2兆4549億円。上昇銘柄数は615、下落は1182。

  売買代金上位では、ソフトバンクグループや三井住友フィナンシャルグループ、JR東日本、セブン&アイ・ホールディングス、コマツ、新日鉄住金、楽天、住友化学が安い。UBS証券による投資判断引き下げを受けた住友金属鉱山とDOWAホールディングスの下げも目立った。半面、ブイ・テクノロジーや塩野義製薬、アルプス電気、オムロン、コロプラが高く、乳酸菌飲料のうつ病予防効果に期待が広がったヤクルト本社は急伸。

  この日の取引開始時は株価指数先物・オプション6月限の特別清算値(SQ)算出で、ブルームバーグ・データの試算では、日経225型で1万6639円11銭と前日終値を29円30銭下回った。

●長期金利が過去最低を更新、日銀オペや緩和観測で買い-先物は最高値

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  債券相場は上昇。新発10年債や20年債利回りが過去最低水準を更新し、先物は最高値を付けた。前日の米国市場で株安・金利低下となった流れを引き継いで買いが先行。日本銀行による長期国債買い入れオペの結果や、来週の金融政策決定会合での緩和観測も買い手掛かりとなった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の343回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1ベーシスポイント(bp)低下のマイナス0.14%で取引を開始し、これまでの最低マイナス0.135%を下回った。午後に入ると、オペ結果を受けて水準を切り下げ、マイナス0.155%まで低下した。新発20年物の156回債利回りは1bp低い0.205%で開始し、一時は0.185%と過去最低を更新。その後は0.19%で推移している。

  マスミューチュアル生命保険運用戦略部の嶋村哲金利統括グループ長は、「来週は全体的に金利が下がる材料の方が多い」とし、「特に週初は償還再投資を背景にした好需給をベースに日銀の追加緩和への多少の期待や英国の欧州連合(EU)離脱(Brexit)をめぐる不透明感から円債は新値取りの動きが強まるとみられる」と話した。15、16日開催の日銀決定会合については、「タイミング的に追加緩和が難しいとみられているが、サプライズの可能性はゼロではないだろう」と述べた。

  長期国債先物市場で中心限月の6月物は前日比14銭高の152円31銭で取引を開始した。午後に入ると上げ幅を拡大し、一時は152円51銭と夜間取引を含めた中心限月ベースでの最高値152円48銭を上回った。結局は26銭高の152円43銭で取引を終えた。

  日銀が実施した今月4回目の長期国債の買い入れオペ(総額1.24兆円)の結果によると、残存期間「3年超5年以下」と「5年超10年以下」の応札倍率が前回から低下した。一方、「1年超3年以下」は上昇した。

●ドル・円は107円前後、来週以降のイベントを前に上値限定

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  東京外国為替市場では、ドル・円相場は1ドル=107円を挟んだ展開となった。原油安などを背景に全般的にドルが買われた前日の海外市場の流れを引き継ぎ底堅い半面、来週の日米金融政策イベントや翌週の英国民投票を控えて上値は限定的となった。

  午後3時28分現在のドル・円相場は107円03銭前後。午前10時にかけて2営業日ぶり高値の107円26銭まで値を切り上げた後は伸び悩み、午後は107円ちょうど付近でもみ合う展開となった。

  ソシエテ・ジェネラル銀行東京支店の鈴木恭輔為替資金営業部長は、「週末を控えていることもあり、市場は薄く方向感がない状況」で、英国の国民投票も離脱・残留双方でのポジションがだいぶ固まりつつあり、「手掛かりになりづらくなっている」と指摘。来週は日本銀行の金融政策決定会合、米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれるが、ドル・円は「サプライズ的な動きがなければ、105円台半ばから108円台半ば程度のレンジに収まる可能性が高い」と語った。

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