【インサイト】ソロス氏にもっと心配してほしい「Brexit」

著名投資家のジョージ・ソロス氏は中国について心配しているが、英国が欧州連合(EU)を離脱する「Brexit」の可能性についてはそれほどでもない。これは逆であるべきなのではないか。

  1992年にポンド売りに賭けて10億ドル(約1070億円)の利益を得たことで有名なソロス氏だが、9日の米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)の記事によると、同氏は英国がEUを離脱すればEU崩壊が事実上避けられないと考える一方、23日の国民投票が近づくにつれて残留派が勢いを増すと確信している。

  しかし、世論調査とブックメーカーでの動向は逆を示唆している。ブックメーカーのラドブロークスによれば、5月30日からの週に離脱への賭け金が初めて残留を上回った。今週はユーガブとICM、TNSの世論調査が離脱派の優位を示した。心を決めていなかった有権者が離脱派に加わりつつある。

  一方、中国では輸出が安定するなど状況は改善している。ソロス氏の最近の弱気予想には外れたものも多かった。多分、中国が近い将来に崩壊することはないだろう。もっと大きな心配の種は欧州大陸の海の向こうに潜んでいるかもしれない。

(このコラムの内容は必ずしもブルームバーグ・エル・ピーの意見を反映するものではありません)

原題:Soros, Relax About China. Worry About the U.K. Instead: Gadfly(抜粋)

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