香港とシンガポール、競争力の優劣鮮明に-IMD最新調査

シンガポールと香港は数年にわたり、ビジネスを行う場所として最も競争力のある国・地域のランキングで上位を競ってきたが、今は優劣が鮮明になりつつある。

  スイスのビジネススクールIMDがまとめた最新調査によれば、香港は米国から首位を奪い、シンガポールは3位から4位に後退した。

  IMDは企業が持続可能な価値を生み出すことができる環境づくりの能力をその国・地域の競争力と定義。信頼に足るデータに加え、経済パフォーマンスと政府、ビジネスの効率性、インフラの4つの主要分野を対象にした企業幹部5400人余りの意識調査を基にしている。

  貿易依存度の高いシンガポールの経済が弱くなりつつある一因は、輸出が圧迫されていることだが、外国人労働者の採用で厳しい規制も重要な要因の1つかもしれない。こうした規制はビジネスコストを押し上げる。

  野村ホールディングス(HD)シンガポール部門のエコノミスト、ブライアン・タン氏は、シンガポールと香港の「重要な違いは外国人労働者受け入れに関するシンガポールの規制だ。雇用コストを高める政策は企業に外国人労働力の活用をためらわせる。労働コスト押し上げは、競争力に影響を及ぼす」と述べた。

  労働市場の競争力という点でシンガポールに勝る香港は、労働時間と技能水準、失業関連法制、移住水準などの分野で改善が進んだ。生産性やマネジメント慣行を含むビジネスの効率性でも、香港はシンガポールをリードしているという。

原題:Singapore Losing Out to Hong Kong in Race to Be Most Competitive(抜粋)

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