NY外為:ドル3日ぶりに上昇、失業保険申請件数が予想外に減少

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9日のニューヨーク外国為替市場で、ドルは3日ぶりに上昇。先週の週間新規失業保険申請件数が市場予想に反して減少したことが好感された。

  ドルは1カ月ぶり安値から反発。失業保険統計で米労働市場減速への懸念が幾分か緩和された。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は5月の雇用者数の伸びについて、「期待に及ばなかった」と発言していた。金融当局が政策金利を引き上げる前にドルを買うのは「自滅的な戦略」となる可能性があると、HSBCホールディングスは指摘した。

  HSBCの為替調査世界責任者、デービッド・ブルーム氏(ロンドン在勤)は「ドルはフィードバックループに深くはまっている。つまり通貨安が利上げの確率を高めている」と述べ、「これが逆にドル買いを誘発した。しかし、その結果ドルが上昇すれば利上げの確率は低下し、ドルが下落する」と続けた。

  ニューヨーク午後5時現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。ドルは対ユーロで0.7%高の1ユーロ=1.1316ドル。ドルは対円で0.1%高の1ドル=107円10銭。

  BNPパリバの北米為替戦略責任者、ダニエル・カッツァイブ氏(ニューヨーク在勤)は「先週の統計発表後、ドルは非常に不安定だ。向こう2回の連邦公開市場委員会(FOMC)の可能性はなくなったも同然だ」と述べ、「その結果、対ドルでのユーロに上昇余地が広がる。向こう数週間で1ユーロ=1.16ドルも十分にあり得るとみている」と述べた。

  金利先物市場の動向によれば、6月15日に連邦公開市場委員会(FOMC)が利上げを発表する確率はゼロ、年末までの利上げ確率は55%となっている。

  トロント・ドミニオン銀行の北米為替戦略責任者、マーク・マコーミック氏は「夏の利上げについてより明確な方向性が示されるまで、ドルは引き続き劣勢に立たされるだろう」と述べた。 

原題:Dollar Snaps 2-Day Loss as HSBC Says Fed Stuck in Feedback Loop(抜粋)

(相場を更新し、最終2段落を加えます.)
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